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【読書感想】試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する

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試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)

試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)


Kindle版もあります。

試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書)

試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書)

内容紹介
「センター倫理20問」にチャレンジすれば 西洋思想がサク分かり!

思想の重要なポイントが毎回出題される「センター試験・倫理」。哲学を学び直すなら、これにあたるのが一番。ソクラテス、プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで、厳選20問にチャレンジし、解説とイラストを楽しむうちに西洋思想の基本がサラリと頭に入ってくる。大ベストセラー『哲学用語図鑑』の監修者、初の書き下ろし新書!

Ⅰ 哲学は「無知の知」から始まった
 ──古代ギリシャ哲学からスコラ哲学へ

Ⅱ「神」が主役の座を譲り、退場していく
 ──近代哲学のエッセンス

Ⅲ ひねくれた哲学者たちが「当たり前のこと」を疑いはじめた  ──近代批判の哲学

 僕はもう40代半ばになってしまったのですが、この年齢になってあらためて思うのは、学生時代、あるいは若い頃に、もっとちゃんと勉強したり、本を読んでおけばよかったなあ、ということなんですよ。
 とくに、数学と哲学は、もっとちゃんとやっておくべきだったと後悔しているのです。
 10代とかの「自分の手に負えそうもないものでも、とりあえず読んでしまえる体力」みたいなのは、今の僕からは失われてしまったのだよなあ。
 そんな僕が、「哲学の歴史について簡単に概略を学べるというふれこみで書かれた、平易なだけで中身の無い本ではないか、と危惧しつつ、この新書を手にとってみたのです(正確には、Kindleでダウンロードしたのですが)。

 この本では、大学入試センター試験の「倫理」のなかから、20問が紹介され、解説されています。
 30年くらい前、世界史選択だった僕からみた、最近の「倫理」の問題は、「こんな難しい問題を、いまの高校生は解いているのか!」という驚くべきものだったのです。
 というか、センター試験の「倫理」の問題を、はじめてまともに見た気がします。  

 出題する側になってみると、試験問題は、「もっとも、理解、記憶してもらいたいところ」を出題することが多いんですよね。
 それだけに、「倫理」の試験には、「いま、若者たちに知っておいてほしい哲学のエッセンス」が集約されているのです。

 著者は、この本の狙いについて、こう書いておられます。

 本書の内容的な特徴に関わることですが、既存の哲学史を解説した入門書を見ると、一人の哲学者を見開き二頁で解説するような、極端に単純化したものを、プロの哲学(研究)者の手による非常に歯ごたえのあるものとの二極に分かれがちです。
 本書のレベルは、ちょうどこの中間から少しやさしめ、といったあたりでしょうか。難易度を五つ星で表すならば、星二つか二つ半ぐらい。サルには読めなくとも、読解力のある中学生ぐらいであれば十分に読みこなせる内容になっています。
 また、わかりやすさが売り物の入門書では、難しさを感じさせないように、著作の引用がほとんどありません。なかには、解説している内容の出典元もまったく書かれていないものもあります。
 本書も紙数の都合があって、引用は決して「ふんだん」とは言えませんが、「さわり」ぐらいは触れてもらえるように配慮しました。もちろん解説している内容の出典元は文中で明記しています。

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