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関ジャニ∞大倉忠義の悲痛な訴えも、ネットワークで繋がったファンには通じない

ジャニーズ事務所の人気アイドル・グループ〝関ジャニ∞〟の大倉忠義(33)が、一部ファンの過剰なつきまとい行為に対して苦言を呈したことが大きな話題になっている。

普通の人でいる方がよっぽど楽。そろそろ限界だ

BLOGOS編集部

これは会員携帯サイト内で「賛否あるだろう事をわかった上で書かせていただきます」と告白したものだが、その一部ファンの行動に対して
「ルールを守らない人たちによる身勝手な行動が精神的に辛い」
と言い、さらには
「寿命が縮まっているのではないかと感じる」
「普通の人でいる方がよっぽど楽。そろそろ限界だ」
とも言い切っている。

駅や空港で一般人に体当たりしながら追いかけてくる。さらにはカバンの中に物を入れたりするかと思えば、手を繋いできたりする。そればかりではない。ある時、プライベートで友人と食事をしていたら、隣に見たことのあるファンが座っていた…。

振り返ってみると、ジャニーズに限らず、アイドルやアーティストの追っかけは昔から存在していた。極端な言い方をしたらグラビア系のアイドルから往年の演歌歌手まで追っかけのファンはいる。もちろん、その行動や行為には時代の変遷があるかもしれないが、言い始めたらキリがないだろう。

これは男性アイドルではないが、例えば70~90年代前半の女性アイドルには〝親衛隊〟というファンの組織が存在していて、そういった組織が、それぞれの〝推しアイドル〟を盛り上げていた。しかも、その組織は所属事務所はもちろん、他のアイドルの〝親衛隊〟とも密接な繋がりがあって、新人アイドルのイベントでも動員の要請があると、応援に参加するなどして盛り上げていた。

現在では、そういった組織はたいていが〝ファンクラブ〟になって事務所が管理するようになったが、もちろん、その一方ではファンが集まって、独自の応援グループを作ったりするケースも多い。しかし、そういったファンもほとんどが節度やルールをしっかり守って応援している。

マナーのいいアイドルファンもいる

BLOGOS編集部

以前のことだが、こんなことがあった。

篠崎愛というアイドルのミニ・コンサートで私が写真を撮っていたら、会場の中にいたファンの1人から「この撮影は禁止されていますよ」と注意を受けてしまった。ところが、その様子を見ていた事務所の社長が「関係者だから」と言うと、そのファンは、丁寧に「すみませんでした」。

正直言って感心した覚えがある。

実は、ジャニーズ系のファンもルールには厳しく、節度のある行儀のいいファンが多いと聞いていたのだが…。だとしたら、今回のような「過剰なつきまとい行為」をするファンというのは、本当に、ごく一部のファンということが分かる。しかし、今の時代は、そのごく一部のファンの行動が大きな問題になるだけに厄介だ。

今回の問題に対して大倉は「ストーカー行為ではないか」とも言っている。

人気商売。熱心なファンで食っているアイドルが、理由はどうであれ応援してくれるファンを「ストーカー呼ばわりする」こと自体、言語道断、ある意味で異常なことだと思うのだが、しかし、アイドルも感情を持った人間。我慢できることもあれば、我慢できないこともある。よほど身に危険を感じたのだろう。

最近のことでは、今年6月に人気アイドル・グループの乃木坂46(欅坂46、けやき坂46も含む)の運営委員会が「ファンの皆さまへのお願い」と題して公式サイトで
「最近、メンバーに対しまして、一部のファンの方による車両、歩行等による追走や居住エリアでのストーカー行為など、メンバーのプライバシーを著しく侵害する行為が確認されております」
とする〝警告文〟をアップしたことがあった。

【関連記事】乃木坂46が熱狂的ファンに「接見禁止」の警告文!

この中でも「大多数のファンの皆さまからは節度ある応援を頂いております」と断っているものの「目の余る行為により、警戒を強化せざるを得ない事態となった」とし、迷惑行為に対しては「警察に通報する」「全ての活動において出入り禁止にする」と明記していた。

もっとも、乃木坂46の場合は運営委員会からのものだったが、今回、大倉の場合は「関ジャニ∞」としてではなく、あくまで大倉個人で訴えたものだった。これは大きな違いだ。「限界に達した」悲痛な叫びだと言ってもいい。

ジャニーズでは、2ヶ月前だが新人グループの〝King & Prince〟のファンがJR仙台駅の新幹線ホームに殺到して、新幹線を遅延させたことから「一部のファンによる重大なマナー違反」と大きな問題になった。

写真AC

「駅員の注意を振り切って過剰な追っかけをするファン」
「車内ではタレントの乗車している前後の車両デッキにとどまり、通路を妨げる」

もはや、ここまできたら「ファンの行き過ぎた行動」ということではない。社会常識からも逸脱した行動だろう。それにしても、どうしてこういった行動が起こるのか?

ファンの行動を過激化させるSNSでの承認欲求

pixabay

その背景には、やはりSNSなど情報ツールの発達がある。

かつては、〝親衛隊〟のような組織の中でお互いの情報交換したり情報を共有することによって、一定の秩序をもったファン・コミュニティーを形成していたが、ここ数年は、そういったファン・コミュニティーが細分化され、SNSなどで結びつく関係になった。そう言ったネットワークで繋がったファンというのは、どうしても過激な行動をとりやすくなる。

「TwitterやFacebookで自慢する」
「Instagramに投稿する」
そこで「いいね」なんて押されれば、それだけでも満足するのだろう。

「ファンとは一定の距離を置くしかない」
「過激なファンは無視するしかない」

デリケートな問題は先送り…そういった考え方は、もはやネットワークで繋がったファンには通じないと思った方が懸命かもしれない。いわゆる〝出待ち〟までもがストーカー行為になるとは思いたくはないが、今の時代、同じことを男性ファンがやったら問題になることも多々ある。それが「女性だから」という理由から甘く見られがちなのも、こういった問題を慢性化させてきたことはいうまでもないだろう。

「放送局の前で出待ちする女性ファンの中には、何とか気づいてもらおうと、突然に服を脱ぎ出す子もいるんです。とにかく危険なファンが増えています」(放送関係者)。
Getty Images

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