記事

予算案をめぐって

1/2
 石破 茂 です。

 予算案は、自民党、みんなの党、共産党などから予算案組み替え動議が出されたにもかかわらず、これらをまともに審議もせず否決し、予算案は政府原案通りに採決して参議院に送付され、本日から予算委員会の審議が始まりました。

 しかしこの予算を執行するために必要な特例公債法案をはじめとする予算関連法案はいまだに衆議院に残ったまま、という異様な状況です。予算を実行する関連法案を伴わない予算審議とは一体何なのか。

 参院予算委員会での審議開始が遅れた背景には、「衆議院の優越により、予算は年度内に自然成立するのだから、野党が多数の参議院でまともに審議などして政府与党の駄目振りがさらに明らかになるよりも、できるだけ審議時間を短くしておくにこしたことはない」との政府与党の姿勢が露骨に見られます。政府与党が審議入りを遅らせるなど前代未聞で、所詮この程度の人たちなのか、と思わざるを得ません。

 どんなに困難であっても予算委員会には真摯に臨むのが政府として当然なのですが、良識、とか常識、とかが通用しないのには困ったものです。
 
 そうこうしているうちに、(少なくとも私は)今まで顔も名前も知らなかった佐藤夕子なる衆院議員が民主党を離党し、国政進出を目指す河村名古屋市長の「減税日本」に加わるとの新たな展開がありました。

 この流れは組織的・計画的に進められているものであり、今後さらに拡大するに違いありません。そして総選挙は、自民党、公明党、民主党のマニフェスト見直し派、民主党のマニフェスト絶対遵守派、減税日本、みんなの党、社民党、国民新党、共産党などが入り乱れて戦うことになるのでしょう。

 自民党の中にも小沢氏と組んででも政権に復帰したいというような勢力が今後現れるのかもしれませんし、一体どんな展開になるのやら現時点では予測もつきません。

 こんな時に自民党内が割れるのは一番よくありません。

 時々「今国会で解散に追い込めなかったら総裁は責任を取って交代すべきだ」とのご意見を聞きますが、解散権はあくまで総理が持っているのですし、ましてや「石に噛りついてでも辞めない、どんなに支持率が下がろうとも、支持率にマイナスはないのだ」などという認識の持ち主が総理なのですから、衆議院で内閣不信任案を可決し、総辞職か解散に追い込む以外にはありません。

 何かやり遂げたいことがあってそれを実現するために総理になった人は、それが成就されれば潔く総理の職を辞しますが、とにかく総理になりたいだけでなってしまった人や、たまたま巡り合わせでなってしまった人は、そうであるが故に地位に執着するもののようで、菅総理などはその典型ということなのでしょうか。

 解散に追い込むには、不信任案を可決するに足るだけの造反が民主党から出なくては難しい。

 こんな時に野党内で争いなどしていても、何の意味もありません。
 
 昨日の総務会で、日本国を侮辱する目的を持って国旗を損壊、汚損などした者を処罰することを可能とする刑法改正案が継続扱いとなりました。

 総務会の前の政策会議ではほとんど異論なく了承されただけにやや意外の感もありましたが、「このような行為に刑罰をもって臨むべきなのか」「党議拘束をかけるべきなのか」「シャドウ・キャビネットで異論が出た場合、政府における閣議のようにどうしても賛同しない『閣僚』がいた場合は罷免するのか」などなど、内容、手続きともに更なる検討が必要であるとの判断から、保留扱いとなりました。

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  4. 4

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  5. 5

    倉持由香 初の裸エプロンに感激

    倉持由香

  6. 6

    数字を捏造 都構想反対派の欺瞞

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  7. 7

    政府のデジタル化策は正しいのか

    山田太郎

  8. 8

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  9. 9

    ベテランは業界にしがみつくな

    PRESIDENT Online

  10. 10

    のん巡る判決 文春はこう考える

    文春オンライン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。