- 2018年11月11日 18:47
新宿区長選挙(吉住候補・のざわ候補)の争点とは?政策の違いと裏側を徹底解説
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こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
選挙戦も6日目となりました。
本日は、選挙において重要な「政策」についてお伝します。
特定の政党を支持していない場合、政策をみて投票先を決められる方もいらっしゃると思います。
私のところにも、
「新宿区長選挙の争点は何ですか?」
というご質問がいくつか届いています。
結論を申し上げると、争点は区民一人ひとりによって異なるものだと考えております。
例えば、今年の中野区長選挙のように「中野サンプラザ」など大きな争点になるものがあれば、選挙も盛り上がるかもしれません。
しかし、特定の案件にだけ注目が集まりすぎることも、問題だと考えています。
新宿区には2,000億円以上もの莫大な予算がありますが、自治体の長としての経営能力を問うことを忘れてはいけません。
財政などマクロな自治体経営と個別施策のミクロと双方から争点を見出して、投票行動に繋げていただければと思います。
しかし、いきなりお考えいただくのも難しいかもしれません。
これまでの取材を振り返りながら、議会での私のスタンスもお伝えした上で、政策についてお伝えいたします。
小・中学校体育館の空調設備は、どちらの候補も訴えている
新宿区議会でも議論が行われた小・中学校体育館の空調設備については、どちらの候補も訴えられていました。
吉住候補 一つは、区議会の多くの会派から、小中学校の体育館・武道館に空調設備が必要だと提言がありました。どのくらい経費がかかるのか、既存の建物にどうすれば設置をできるのか、調査をはじめました。災害時にも必ず必要となりますので、空調設備の設置を進めてまいります。
のざわ候補 来年の夏までに区立小中学校すべてにエアコンを設置します。
数年かかる事業であり、25億〜30億の予算が発生すると試算をされています。
さらに、空調設備は、建物の構造によっても設置が難しい場合があります。
現場と調整をされた結果として期間をお示しされています。
のざわ候補は来年の設置を目指されています。
早期に実現するためにも、予算や人員等を空調に割くことを前提になります。
新聞等で報じられた、特殊詐欺対策と公園デモ使用規制
以前もブログでご紹介させていただきましたが、特殊詐欺対策と公園デモ使用規制は、争点の一つだと考えております。
この案件を取り上げた理由は、東京新聞等のメディアでも報じられた問題ということもありますが、私自身も吉住区長の議会答弁に納得をしていないないためでもあります。
吉住区政の失政として追及できれば、野党共闘に拍車をかけることにもつながります。
のざわ候補 自由と多様性と文化を大切にする新宿区を取り戻したいです。前回の区長は、65歳以上の方の名簿を、52%が拒否をしたにもかかわらず警察に提供してしまいました。私が区長になりましたら、ただちに中止します。新宿区民のプライバシーを大切にする新宿区政を取り戻します。
そして、区立公園のデモ使用規制問題、第二弁護士会の会長が憲法21条違反という声明を出したにもかかわらず、8月1日に強行しました。規制すべきはデモではなく、ヘイトスピーチだと考えます。私が区長になりましたら、白紙撤回いたします。もっと自由に表現できる新宿を取り戻します。
長くなってしまうため、今回ご説明させていただく案件は、公園を出発地とするデモの問題のみとさせていただきます。
私も表現の自由については、漫画・アニメ・ゲームの問題から取り組んでまいりました。
今回のデモに関しても、表現の自由に関わる重要な案件であり、吉住区長の進め方には問題があったと考えています。
ただし、私は住環境維持との両立を最優先にすることは大前提だと考え、隣接する住民へのアンケート調査を行なって地域で決めることを提案してきました。
表現の自由や憲法21条の問題を前面に出してしまうと、デモの参加者やデモに理解のある区民以外には伝わらないと考えています。
- 伊藤陽平:新宿区議会議員
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