記事

差別入試をした医学部と、文科省がやるべきこと 東京医大に組しても差別はなくならない


東京医大からの「入学意向確認書」が届いたと女性受験者・多浪生の男性受験者たちから連絡があった。
差別的な点数操作により29年度、30年度の両方で不合格となっていた事実。もし今年、この問題が明らかになっていなかったならばこうしたことも全ては「なかったこと」にされていたのだ。
通知が届いたことは喜ぶことであろうとは思えども、改めてこの差別受験の現実の酷さをかみしめることにもなった。
ただし、この書面が来ても「合格」と決まったわけではない、という状況。
合格が確定されるのは12月初旬予定。それまでまた発表を待つという、不安定な日々を送ることになる。

今回101人が入学意思確認の対象とされ、うち最大63名までが入学できるとされた。
この数字は様々な問題を含んでいる。
通常、私立医科大学は「合格」を出しても、他大学との併願が多いために「補欠」の繰り上げをしながら、定員を埋めて行く。入学式も終わった4月半ばに「繰り上げ合格」の電話が来たという例も珍しくはない。
101人意思を確認しつつ63人までしか合格としない、というのは定員枠といった「大人の事情」があるからだ。
101人の中にはすでに他大学の医学部に進学している人も少なからずはいるだろうから、実際には希望する人が63人に到達するかどうかはわからない。
ただし、それ以上は受けてしまうと、本来は繰り上げにならなかった受験生が合格してしまうことになり、その分は来年度の定員枠を食うことになる、というのだ。
しかし、そもそもの話を言えば「合格するはずでなかった受験生」が既に医学部にはいるのである。
その数は何人なのか?東京医大は会見でもあきらかにしなかった。
その不正入学分こそが「定員枠」を脅かしていることを忘れてはいけない。
あってはならない受験が行なわれ、真面目に勉強して来た受験生の人生が変えられた。
「101人・63人」に関して東京医大の主張を認める声には激しい違和感を持つ。
何に対して闘っているのだろうか?主張すべきは過去、未来の受験者が公正公平な結果を得られることである。
その際に、定員枠が削られ将来の受験者に不利益があることは認められない。だからこそ、東京医大の論理に絡められることなく、文科省に対して「定員枠」の拡大等を求めて行くことをするべきなのである。

ちなみに「定員枠」はその時の事情で変わる。
一番わかりやすいのは戦時中だ。
軍医として男性医師が徴兵等をされる中で、国内では深刻な医師不足が起こる。
そのとき何をしたのか。
「戦時非常措置」として、各地に医学専門学校、特に女子医科専門学校の新設を行なったのだ。
加えて歯科医師を医専3年次に編入させた上で、二年間の医学教育を経て医師免許を与える編入科が東京医歯専に設けられた。

まさに都合で女子を医者にし、男性医師が帰ってきたら女子枠はそんなにいらんから等との判断で、他大学医学部に吸収されたり等の措置がとられる。

医学部は戦後改編され現在の状況に至るのだ。

ちなみに、こと現在でも採点ミス等で追加合格者を出している大学は珍しくはない。
中には、大学の設置基準の中にはない後期入学制度を当該年度だけ作り、不利益を被った本来合格者に対して対応している大学もある。

東京医大だけではなく、まさに教育現場で起こった差別問題で混乱する医学部の状況は「非常事態」だ。

我々がすべきことは、大学等の主張通りの枠で考えることではなく、あくまで不利益を被った、被るであろう受験生の立場に立って考えることである。
それこそが、日本の医学の未来を作ることに繋がるのだから。
この問題への対応を通じて本質、が見えてくる。

でも、やればできる。他でやって来ているんだから。

文科省は全ての事例を持っているんだから、それを応用させて対応すればいい。

できないならば、なぜできないのか。過去事例と比して説明してほしい。

(詳細は別途別記事で発表したいと思います)
・・といいつつ、原稿溜まっていて、超走り書きしたので、誤字脱字あったらすみません。

あわせて読みたい

「東京医科大学」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    布マスク費用への批判は大間違い

    青山まさゆき

  2. 2

    タバコで新型コロナ重篤化の恐れ

    BLOGOS編集部

  3. 3

    日本の補償は本当に「渋チン」か

    城繁幸

  4. 4

    反権力は正義か マスコミに疑問

    BLOGOS編集部

  5. 5

    現金給付案に自民議員からも批判

    山田賢司

  6. 6

    高学歴女性がグラビア進出する訳

    NEWSポストセブン

  7. 7

    辻元氏「ピント外れの補正予算」

    辻元清美

  8. 8

    米 議員にZoomの使用禁止通達か

    ロイター

  9. 9

    安倍嫌いでも協力を 医師が訴え

    中村ゆきつぐ

  10. 10

    政治を動かした医学専門家の責任

    篠田 英朗

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。