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NY市場サマリー(9日)

[9日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。株安が進む中、安全資産とされるドルが買われた。米利上げが継続するとの見通しもドルを支援した。

さえない中国指標や原油安を受け、株式市場では売りが優勢となり、ダウ平均株価<.DJI>は一時300ドル以上値下がりしたほか、ハイテク株の多いナスダック総合指数<.IXIC>も2%近い下げとなった。中国の10月の生産者物価指数(PPI)は伸びが4カ月連続で鈍化したほか、同月の自動車販売台数も4カ月連続で減少した。

ドル/円<JPY=>は113.75円と5週間ぶり高値近辺。過去10営業日では1.6%値上がりした。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>はこの日97.01と10月末に付けた1年4カ月ぶり高値に迫った。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.26%安の1.133ドル。ポンド/ドル<GBP=>は0.54%安の1.297ドル。ボリス・ジョンソン英前外相の弟で運輸副大臣を務めたジョー・ジョンソン氏が9日辞任した。メイ首相の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)計画が混乱を引き起こすなどとして国民投票の再実施を求めた。

<債券> 中国の経済成長や米利上げを巡る懸念で世界的に株安となったことで安全資産需要が高まり、国債利回りは低下した。短期の国債利回りは10年ぶり高水準から下がった。

10年債利回り<US10YT=RR>が4ベーシスポイント(bp)低下して3.191%。週間ではやや下がって取引を終える見通し。

2年債利回り<US2YT=RR>は4bp近く下がって2.932%。前日には10年半ぶりの高水準(2.977%)を付けていた。週間では2bp上昇の水準。

5年債利回り<US5YT=RR>は3.046%に低下した。前日には10年ぶりの高水準(3.098%)を記録し、週間で1bp弱上昇するとみられる。

連邦準備理事会(FRB)は、8日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で「労働市場が引き締まり続け、経済活動が力強い速度で拡大している」と指摘。緩やかな利上げを継続する姿勢を維持した。

CMEグループのフェドウォッチプログラムによると、短期金利先物相場が織り込む12月18─19日の会合での2.25─2.50%への利上げ予想確率は約76%となっている<FFZ8><FFF9>。

米労働省が発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.6%上昇し、2012年9月以来6年1カ月ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想の0.2%上昇を上回った。

この統計を受けてインフレ高進懸念が一部で再燃。国債利回りは下げが限定され、一時横ばいになった。

中国国家統計局が発表した10月の生産者物価指数(PPI)上昇率は前年比3.3%で、9月の3.6%から鈍化した。鈍化は4カ月連続で、米国との貿易摩擦が経済を圧迫していることが浮き彫りになった。これを受け中国成長鈍化への懸念が広がり、世界の主要株式市場で売りが出た。

国債利回りは週間でまちまちとなる見通しだ。中間選挙結果や830億ドル相当の四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)、FRBが発する金利に関連したシグナルを巡る不透明感を背景に、市場が大きく動いたことが原因とトレーダーらは指摘する。

12日に債券市場が休場するベテランズデーを控え、商いは低調だった。

<株式> 主要3指数が下落。原油価格が下げを強めたほか、新たな指標で中国経済の鈍化が示されたことが背景。

原油価格は、供給拡大と世界経済の鈍化の兆しを受けて1%近く下落した。

前日に2.2%下落したS&Pエネルギー株指数<.SPSY>は0.4%続落した。

投資家はリスク取りに消極的になっているもようで、S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は1.7%下落。アップル<AAPL.O>は1.9%安、半導体株<.SOX>も1.9%安となった。

セクター別では主要消費財株<.SPLRCS>が0.5%高で上昇率トップ。公益事業株<.SPLRCU>や不動産株<.SPLRCR>も小幅高だった。

<金先物> ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感から売られ、続落した。12月物の清算値は前日比16.50ドル(1.35%)安の1オンス=1208.60ドルと、中心限月ベースで10月10日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。週間では24.70ドル(2.0%)安。

外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が強まる中、金に売り圧力がかかり、相場は昼ごろに一時1207.20ドルまで下落した。

<米原油先物> 世界的な供給のだぶつきを懸念した売りが止まらず、10営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は前日比0.48ドル(0.79%)安の1バレル=60.19ドル。週間では4.67%急落した。1月物は0.50ドル安の60.36ドル。

米メディアによると、WTI先物の10営業日続落は1984年7月以来約34年ぶり。 この日も未明ごろから売りが加速し、早朝と午前の早い段階でそれぞれ59ドル台前半に沈む場面があった。米国がイラン核合意からの離脱を決めた5月以降、制裁回避に向けて イラン産原油の輸入を手控える動きが広がり、主要産油国は供給不足を補うために増産を 実施。サウジアラビア、ロシア、米国の計3カ国の9月の産油量は日量3300万バレル超と、記録的な規模に拡大したことが明らかになっている。

また、米国内でもシェールオイルの増産が従来の想定を上回るペースで進行。米エネルギー情報局(EIA)が7日に発表した最新の週報では、原油在庫が7週連続の積み増しとなり、週間ベースの産油量は過去最大を記録したと伝えられた。さらにこの日午後、米 石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した統計では、同日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数が前週比12基増、前年比148基増の計886基に上ったことが示された。世界経済の減速観測が浮上する中、需給の緩みに対する警戒感も投資家心理を圧迫し ている。

ドル/円 NY終値 113.82/113.84 <JPY22H=>

始値 113.83 <JPY=>

高値 113.98

安値 113.65

ユーロ/ドル NY終値 1.1334/1.1338 <EUR22H=>

始値 1.1354 <EUR=>

高値 1.136

安値 1.1318

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.50 3.3875% <US30YT=RR>

前営業日終値 99*02.00 3.4250%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.50 3.1856% <US10YT=RR>

前営業日終値 99*03.00 3.2320%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.75 3.0405% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*00.50 3.0900%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.75 2.9282% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*26.25 2.9690%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25989.30 -201.92 -0.77 <.DJI>

前営業日終値 26191.22

ナスダック総合 7406.90 -123.98 -1.65 <.IXIC>

前営業日終値 7530.89

S&P総合500種 2781.01 -25.82 -0.92 <.SPX>

前営業日終値 2806.83

COMEX金 12月限 1208.6 ‐16.5 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1225.1

COMEX銀 12月限 1414.0 ‐28.3 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 1442.3

北海ブレント 1月限 70.18 ‐0.47 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 70.65

米WTI先物 12月限 60.19 ‐0.48 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 60.67

CRB商品指数 188.4510 ‐1.2603 <.TRCCRB>

前営業日終値 189.7113

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