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「海外へ移住」は金持ちの特権ではない

私が小中学生のころ、先生達は戦前戦中を経験し、戦後の民主主義を追求する情熱に燃えた大人達だった.そして「人間はみな平等であるから世界の人たちと仲良くしなければいけない.これからの日本人は地球が舞台だ」と教えられた・・・

それから何十年も経ち、気がつくと日本は第二の鎖国状態.残念ながらマスコミや官僚は日本人を外に出さないためにあらゆる手だてをして「外国は怖いところ、外国は汚い、日本文化は世界一・・」などのプロパガンダが浸透し、人々は知らない外国を見る気を失ってしまったのかもしれない.

311の原発事故後1年経ちボチボチ海外へ行きたいというツィートを見るようになったので、お金が無くても海外へ行く方法を紹介する(とはいっても航空券分と少々のお小遣いは用意した方が良いが).

私は、大部分の日本人が考えるより世界の進化変化は早いと思っている.例えば、この情報を見て日本ではすぐに「金儲け」を考える人が少なからずいると思うが、もうそれは止めてほしい.他人より金持ちになることが、重要である時代はもう終わりつつある.更に言うと、カネ中心の資本主義はすでに古くさいことになっている.それにカネで幸せになれると思う事が非常に古くさい過去の事だ.居心地の良い住処と健康的な食事ときれいな空気と水と寒くないだけの衣服があればそれで良いし、自由と人権が守られ(インターネットは人権の一つだと思っている)知る権利、勉強する権利が必要なのであって、おカネではない.そして、地球に生きる人間の一人として文化や芸術やスポーツなどを楽しめる社会と仲間がいて、情熱を注げるやりがいのあることをやって、さてそれ以上なにが必要なのか・・・?

私の提案はまずボランティアで(日本の組織などを経由せずに)世界へ出る事.

ボランティアの職を紹介する組織もピンキリ.純粋なボランティアを募集するところから、旅行社で海外旅行へ行くような高い費用を要求するところまである.私は昨年ボランティアで南極へ行っていたので、その後ボランティアでアフリカかラテンアメリカへ行こう、と考えていた.そして沢山の組織のサイトを見ていた(そうこうしている内にベルギーの非営利団体のオファーを受けたので、実現は数年後になる予定だが・・・)

そして引受先も純粋な非営利活動からちょっと首をひねるような、カネ儲けじゃないの?みたいなところまであることを知った.主なボランティアの仕事は以下のように分類できる.

* 自然環境保護・動物保護・動物愛護・海洋保護など

* 学校・養護施設・教育・公私立学校・職業訓練学校など

* 女性の自立支援・恵まれない人々の自立支援など

* 農園・農業支援

* 建設支援・修復支援・水道建設など

* エコロッジ・グリーントラベル関係

少し専門的になると、人権擁護、難民救済、看護士、医師、などありとあらゆる職がある.そして暫くボランティアで経験を積み、有給職への移行も可能だ.

昨年私が狙ったボランティア職は二つ.一つはアフリカのマラウィの小さな町のコミュニティパソコン教室の管理.外国からの支援金で建物とパソコンが20台ほどと設備は整ったのに、教える人がいないという.もう一つはコスタリカのジャングルの中にあるエコロッジ(小規模宿泊施設).どちらも僅かな給料と食住は無料.マラウィは英語だから面白くないが、パソコンを教える事は興味がある.エコロッジはオーナーがドイツ人で欧州からの客がほとんど.スタッフは現地人なので、スペイン語の勉強ができる.他には、中央アメリカのどこかの国で日本人オーナーのオーキッド農園、トルコの地中海沿岸でウミガメと海洋保護、ネパールの孤児施設で子供の世話、インドの有機農場の手伝い、子供達のサマーキャンプ・・・

何千というボランティア募集があるので、それぞれの興味や情熱を持っている分野で探し、直接メールやスカイプ電話をすれば良い.いくつか実際に見てみよう.

このサイトは商業目的ではないまともなボランティア募集サイトだ.ラテンアメリカはここが一番信用できるが、何しろ数が多い.引受先のサイトが直接載っている.真ん中辺りには、家庭滞在や宿泊施設には料金を払いボランティアの仕事をするというシステムもある.ほとんどは都会でのボランティアだ.同じページの下の方にはアジアや世界のボランティアを紹介する組織のサイトも出ている.

その他には:(食費など僅かな支出がある場合がある)

ネパール http://www.volunteeringtolearn.org/

ネパール http://www.webnepal.org/index.php

ケニア http://www.vicdkenya.com/index.php

トーゴ http://www.pdh-togo.org/html/english/welcome.html

マラウィ http://www.btsfmalawi.org/

世界 http://www.go-volunteerabroad.com/volunteer-abroad-blog/volunteer-abroad-free/1637

料金を取る組織でも6ヶ月以上1年ぐらいの予定だと完全無料になる上お小遣いも貰える.要は沢山あるサイトを隈無く読むことが大切だ.

個人的にアドバイスできるのは、後進国ではできるだけ都会から離れた場所の方が良い.都会はどこでも犯罪があることや物価が割高だという事.語学に自信が無くても日本の語学学校へ注ぎ込むよりは、勇気を出して現地へ行ってしまう方が、お金の無駄使いをしなくてすむ.

その他に、若い人なら「ワーキングホリデー」でビザを取得し、欧州へ来るのも良いアイディアではないか?日本の若い友人にその話しをしたら、早速フランスのワーキングホリデービザを取得し、ベルギーへ来てしまった.数年前の話しだが、ベルギーと日本にはそのシステムはなかったが、ドイツやフランス、オランダなどへのワーキングホリデービザを取得(欧州内どこでも有効になってしまう)ベルギーに滞在できる.その友人はブリュッセルで良い男性と出会い結婚し今でもベルギーに住んでいる.失業者が山ほどいるベルギーでさえ、夏から秋にかけては収穫の手伝いが足りなくて、テレビでもラジオでも求人をしている.女性なら住み込みのお手伝いさんが出来る.フランス語学校の友人、ルーマニア人は住み込み3食付き、土日完全休み、週二回午前中の語学学校に通って900ユーロを貰っているという.

最後に:

「日本語を使ったなにか」というのを忘れた方が良い.

「後進国の人々に日本式を教える」ことも忘れた方が良い

英語は中学高校の知識があれば、後は現地で慣れる方が早い

英語ができるのなら、他の言葉を使う国へチャレンジしてみては?

外国に滞在する事を日本のだれかに自慢するために移住するならそれは忘れた方が良い

「日本と比べて劣っている」とあら捜しするために行くなら行かない方が良い

安い有料のボランディアもすべて悪い訳ではない.一日4時間働いて語学学校へ行って・・・

全てのボランディアはILOの国際規約に準じた労働なので、一日8時間を越える事は無い.

建設工事などの期間限定以外は週に必ず2日間は休み

ほとんどの仕事には年齢制限がない

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