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石油需要予想減もOPEC増産中

原油相場は3営業日続伸です。経済指標の改善を受けて伸びましたが、ドル高ユーロ安で上げ幅を削っています。

3月9日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比82セント高の$107.40/bblで、引け後の時間外取引は$107/bbl台前半です。

米国の雇用者数が予想以上の改善と、このところの米景気回復基調を示す指標に原油相場も$108/bbl台への続伸を示しましたが、ドル高が上値を抑えてしまいました。
また、ここ数か月の石油消費動向を見る限り、米景気の回復は必ずしも石油消費の大きな回復につながらないことも予想されますね。

OPECの3月月報によると、2012年の世界の石油需要見通しは前月の予想より日量13万バレル下方修正の同8,863万バレルとなっています。一方、OPEC非加盟国による2012年の石油供給見通しは前回予想より日量12万バレル下方修正の同5,295万バレルです。需要の下方修正幅の方が若干大きいですね。

また、OPEC加盟12か国による2月の産油量推定は日量3,097万バレルで、前月比同14万バレルの増加です。OPECを除く産油量は前月比やや減少のようで、2月の世界の総石油供給量推定は前月比日量3万バレル増の同8,911万バレルです。

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中国の1~2月の鉱工業生産指数は予想を下回りましたが、物価上昇率も予想以下ですから景気刺激策を取りやすくなっており、原油相場にはプラス要素と見られているようです。

中国国家統計局によると、同国の1~2月の原油処理量は前年比4.0%増の7,654万トンで、日量換算では935万バレル相当です。
国家発展改革委員会の発表では1月の原油処理量は前年比1.9%増の日量856万バレル相当でしたから、2月の処理量は初めて日量1,000万バレルを超えている計算になります。

中国の昨年12月の原油輸入量は前年比3.4%減の日量520万バレル、今年1月の輸入は同6.8%増の日量550万バレル相当ですから、輸入の翌月に処理される原油量の推移としては2月の日量1,000万バレル超えは妥当な数値と言えるかもしれません。ただ、統計局と発改委の数値には差があることも多いので確実とは言えませんが。

引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3月6日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比8.3%減で5週振りに縮小しています。
総取組高は前週比4.4%増と2週連続でかなり増えました。昨年5月に記録した過去最高の160万枚台に迫っていますね。

 (参考図表)

2012/03/09
NYMEX WTI Apr $107.40/bbl ( +0.82 )
20日移動平均: $105.24 ( +0.23 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $111.17 / -2σ: $99.30
 幅: $11.87 ( -0.75 ) / 100日平均: $10.73
ボラティリティ
 21.09 ( -0.13 ) / 100日平均: 27.04

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