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ベン&ジェリーズが「反トランプ」アイス 米中間選挙に合わせ発売

Melissa Kravitz , CONTRIBUTOR

ピーカン・レジスト(photo courtesy of Ben & Jerry’s)

「レジスト(抵抗)」をスローガンとした米国での反政権運動は、ついにスーパーの冷凍品コーナーにも進出した。

バーモント州に本社を置く米アイスクリーム大手ベン&ジェリーズは先月30日、新たなフレーバー「ピーカン・レジスト」を数量限定で発売した。同社はプレスリリースで新フレーバーについて「不正をlick(=なめる/解決する)し、より公平で平等な国の実現に向け闘う人たちを支援する運動」と説明。

「現政権の時代逆行的な政策に対する抵抗を先導する人々を応援」することが目的で、「抑圧や環境破壊、不公平への抵抗を続ける活動家をたたえる」ものだとしている。

ピーカン・レジストは、チョコレートアイスをベースにホワイトファッジ、ダークファッジ、ピーカンナッツ、くるみ、そしてファッジでコーティングしたアーモンドを加えたもので、容器は多様性を推進する色鮮やかなデザインとなっている。原材料は責任ある調達が実践され、遺伝子組み換え食品は使用せず、フェアトレード品や、ケージフリー(平飼い)の卵を使っている。

ベン&ジェリーズは、「人種や性の平等、気候変動問題、LGBTQ(性的少数者)の権利、難民・移民の権利に関して、過去数十年間で築き上げた進歩を攻撃し、後退させようとしているトランプ大統領の政策に直面し、沈黙はしていられないと感じている。こうした問題はいずれも、40年の間にわたりベン&ジェリーズの社会的ミッションの中核だった」と述べている。また同社は、このミッションをさらに推し進めるため、関連する運動を展開している4団体にそれぞれ2万5000ドル(約280万円)、総額10万ドル(約1100万円)を寄付する予定だ。

ブランド各社の間では、ベン&ジェリーズがピーカン・レジストを通じて行ったように、自社の価値観や信念の宣伝を通じて、信念に基づき商品を選ぶ消費者に訴求することがトレンドとなっている。PR世界最大手のエデルマンが先日行った調査では、ブランドの社会・政治問題に対する姿勢に賛同したことだけを理由に、そのブランドの商品を初めて購入したことがあると答えた人は4割に上った。

しかし、ベン&ジェリーズの反トランプの姿勢はリスクともなり得る。同じ調査では約64%が、ブランドの社会・政治的問題への姿勢によって購入するブランドを変更したり、避けたり、ボイコットしたりしたことがあると回答した。

それでも、ベン&ジェリーズは自社の政治的立場を常に表明してきた。2016年の米大統領選挙後、同社は次期大統領に選ばれたトランプに宛てた公開書簡で、「私たちは、気候変動に関して今まで米国が積み重ねてきた進歩を守り、人種・社会的公平、LGBTQの権利、性の平等、宗教的違いの尊重、すべての人々への機会均等を強く擁護し続ける」と宣言した。

このコミットメントは新たなフレーバーにも明確に示されている。ピーカン・レジストが発売されたのは、今月6日に投票が行われる米中間選挙の1週間前だ。

ベン&ジェリーズのマシュー・マッカーシー新最高経営責任者(CEO)は「私たちの目標は、ブランドの影響力、ベン&ジェリーズのアイス、そして当社の活動を通し、時代に逆行するような政策に立ち向かう活動を構築・支援するよう全国民に促すこと。私たちは、市民と企業の両方が立ち上がり、意見を届けることが以前にも増して重要になっていると考えている」と述べている。

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