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拙速すぎるのではないか

 今国会の最大の問題は、入管法の改正になるのだと思う。もう一つは、EUとのEPAの協定ということになるだろうか。
 
私は法務委員会に所属しているので、入管法の審議を行うことになっている。宮城県は被災地を中心に人手不足が深刻である。若い人たちの流失が止められないし、Uターンも期待できない。
 
そうなると、最後の頼みの綱は外国人労働者ということになる。私は、外国人を受け入れることについて、基本的に賛成である。その理由は、このままでは、地域社会の崩壊を止められないからである。
 
しかし、昨日の本会議を始めとした議論を聞いていると、来年4月からの施行は早すぎる感じがした。何故ならば、受け入れるための体制整備ができていないからである。
 
例えば、社会保障制度である。本人が社会保険に加入すれば、家族も保険を使って、治療受けることが可能になる。もし、自国の医療費が高い、あるいは日本の医療の方が進んでいるのであれば、日本に来て保険診療を受けることが可能になる。このようなことになれば、医療費は大幅に増えることになるだろう。
 
年金も10年間保険料を納めれば、受給資格が生じる。仕事を辞めて本国に帰った人たちに対して、年金を支給することにするのだろうか。
 
子供の教育環境に対しても、まったく整備ができていない。日本語を話せない子供たちが日本に地方に来た場合、学校で対応できるだろうか。
 
我が国の現状を考えれば、外国人労働者を受け入れなければ、産業は成り立たない。少子化に歯止めがかからない今、地方都市を存続させるためには、仕方がないことなのだと思う。しかし、この状況で受け入れれば、混乱することは確実である。体制をきちんと整備してから、入管法の議論を行うべきではないだろうか。

参議院議員・医師 桜井 充

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