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渋谷ハロフィン騒動の背景に見る「自分の街じゃないから汚しても構わない」という愚かな心理

ここ数年、日本でもハロウィンが盛り上がっている。本来ハロウィンとは10月31日に開催する祭事で、しかも古代ケルトが発祥であるので極東のこんな島国には一切関係ない。

それなのに10月27日から28日にかけて、渋谷ではハロウィン前夜祭と言うべきか、大勢が仮装をしてのお祭り騒ぎだった。まだハロウィン当日ですらないのに。が、それはいい。騒ぎたい人たちが集まって勝手にやるのは構わないと思う。

だけども、これはここ最近ずっとメディアでも指摘されてるところだけど、とにかくこういうイベントって、本来の趣旨が参加者に浸透してないし、参加者もそんなこと一切考えてないので、暴動みたいになっている。

去年もこの狂騒の翌日の渋谷は一面ゴミだらけだった記憶があるが、今回もまたゴミ、ゴミ、ゴミの地獄みたいな光景だけが残されていた。(文:松本ミゾレ)

みんながハメを外しているから自分も外すという日本人の集団心理

「自分の街じゃないから汚しても構わない」

今回の狂騒では、軽トラックが群集によって横転させられたりだとか、盗撮魔が横行したりだとか、痴漢行為なんかも起きていたようだ。ワールドカップで日本が試合をするたびに似たようなことが起きるけど、日本のハロウィンも似たような、ダメなベクトルに向かいつつあると言えるだろう。

僕は1~2年前、たまたま渋谷でバカ騒ぎが起きていた翌朝に電車であの辺りを移動していた。車両の中にはちらほら仮装をしている若者から中年ぐらいまでの幅広い年代の人がいたんだけど、彼らってイベントの場から離れると一様に真人間みたいな顔をして、大人しく吊革にぶら下がっているんだよね。

でも、そういった人たちはあくまでも電車内の風潮に馴染んでそうしているだけで、イベントの真っ只中にあっては周囲の雰囲気に飲まれて、大騒ぎをしてきたような人たちなんだよね。

こういうギャップって、もう滑稽と言うほかないように感じる。日本人ってとことん集団心理に飲まれやすいんだなぁと思ってしまう。みんなが騒ぐから騒ぐ。みんながゴミを捨てるから捨てる。だってゴミ箱満タンだし、仕方ないし。

みんなが軽トラを横転させるから嬌声を上げてそれを応援する。だって私たち、どうせ渋谷に住んでいるわけでもないし、ここがどんなに汚れても構わないし。こんな気持ちが、あの狂乱の根底にあるんじゃないかと思ってしまう僕は、おかしいだろうか?

百歩譲っておかしいとしても、ハロウィンにこじつけて変な格好をして馬鹿騒ぎしてゴミを撒き散らす人たちよりおかしいとは思えない。

そもそも渋谷ハロウィンなんかなくても誰も困らない

もちろん、あれだけの参加者がいるのだ。中にはゴミを持ち帰ることのできる真人間もいたことだろう。だけど一部のまともな人がいたとしても、全体が悪く言われれば同じこと。

ゴミ問題に痴漢、器物破損。こういった問題って参加者自身も野放しにしないような意識作りが必要なのに、それが浸透してないのは危険だと思う。極端な話、あの場にあってはもっと酷いトラブルなんか起きても、その瞬間、そこに居合わせた人たちは口角を上げてスマホを向けてそうだもの。

だって他人の所有物である車を痛めつけて笑ってられるんだぜ? 相当だよ。大量のゴミなんかは去年も近隣に迷惑をかけていたので、「もういっそやめてしまったらいいのに」と、あの辺に住んでいる人たちは確実に思ってるだろう。

元々借り物の文化に乗っかっているだけで、しかも騒ぐにしても自分の家ですらないのだ。

渋谷でハロウィンだからって言って騒げる人たち、一度実家があんな目に遭ったらどうなるか、よくよく考えるべきだと思う。

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