
BLOGOS編集部
AVでお馴染み「潮吹き」のリアル

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宋 :実は何千年も前から女性も射精するといわれています。「Female ejaculation」といって、文献もいろいろあり、女性も射精すると、ピュッと出ることがあるということはいわれているんです。
一応、解剖学的には女性にも前立腺と同じようなものが膀胱の近くにあるんです。なので、女性もそこが刺激されたりとか、たまたまオーガズムとタイミングが一緒になったりすることもあるんですけれども、ちょっと多めに濡れる、皆さんもセックスの途中に急にシーツがジャバッと濡れたりとかはあると思うんですけれども、そこに液をためられるのは数ccなのです。
なので、AVみたいに50mlとか、たくさんシュパーッとビジュアルで分かるようなのは、膀胱の後ろをこすりあげていて、そこから出ている。
福元:そうです。刺激しすぎて、オーガズムを超えすぎて膀胱が麻痺した状態。だから、かき出すという作業をしなさいとテクニックでは加藤鷹さんとかも言ってるんですけれども、かき出すことによって出るということは、ほぼそれは「尿」です。
激しい手マンは女性器を傷つける

写真AC
でも、特に女性は男性みたいに突起物があるわけではないので、すごく説明がしにくかったりするんです。そこのポイントをやると出るよとか、そういうことは全然なくて。
AVの現場の話で言いますと、男優さんのテクニックといいますか、それまで女優さんに対しての数々のいろいろな鍛錬があって、潮吹きが得意な男優さんがいたりするんですけれども、加藤鷹さんとかもそうなのですが、女性の体のことをすごく知っているから、女性の体を傷付けずにできる。それは並大抵の経験では恐らくできないと思います。
AVの現場ではたくさん水を撮影前に飲むとか、すごく水分が出やすい状況で撮影に挑んだりしています。そういうシーンになったらローションを必ず使うとか、ガシガシやってしまうと(膣を)傷付けてしまって撮影が中断するということもあったりするので、すごくそこはケアを大事にしています。
本当にAVのせいでと言いますか、女性もそういうのをやってみたい、男性もやってみたいというのが増えてきてしまっているのはすごく悲しいと思ったりもするんですけれども、本当にあれは観賞用と考えていただいて。
実はモザイクの中ではそんなに手を動かしてなかったりとか、激しくしているように見えるけれども、実はそんなに動いてないとかもあったりするので、激しくすれば出るものだと思っている方が男性にはいるので、そこは大きな間違いだということは分かっていただきたいです。
宋 :AVというのはビジュアルで見ている人が興奮するものなので、例えば、指で刺激するのとかも、本当は女性は中でソーッとした刺激のほうが良かったりするんだけれども、それだと映像としてつまらなさすぎるので、すごく激しく動いてたりとか。女性もイッたりするんですけれども、イッたふりをする女性もいるから、男性から見て「イカせた」という証拠が欲しいみたいです。
ところが、潮吹きというのは女性がオーガズムに達した証拠ではないんです。もちろんテクニックがある男女だとそういうプシュッて出るものがあったとしても、本当に観賞用で、それが女優さんが気持ちいいとか、男性がうまいとか、イカせたとかいうものではないので、AVだけを見て、ああいうセックスを俺もいつかしたいとか思っていると、実際の生身のセックスとは違うという典型例です。
福田:爪が伸びてると純粋に血が吹き出るみたいな感じです。
麻美:男優さんは驚くほど、もう爪がないのではないかというぐらいの深爪をしています。膣はちょっとしたことで傷ついたりするので、そこは気を付けて。
佐藤:女性の潮吹きがメインになったと思うんですけれども、男性も最近、潮を吹く方が多いんです。
宋 :男性が潮を吹くの?
佐藤:AV業界で流行っているんです。
福元:あれもパフォーマンスです。