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「死因」で物件選び?事故物件住みます芸人・松原タニシのヤバすぎる体験談

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BLOGOS編集部

不動産屋などで物件を探している時に、「事故物件」という言葉を耳にしたことがある人はいないだろうか。正式には「心理的瑕疵物件」と呼ばれる事故物件は、前の住人が亡くなった経歴を持つ建物のことで、多くの場合は家賃が通常よりも安く抑えられているという。

ただ、家賃が安いとはいえ自分の住む部屋で人が亡くなったと考えると不気味な気もする。こうした点について、著書『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房刊)が大ヒット中の、事故物件住みます芸人・松原タニシにリアルな体験談を伺った。【取材:島村優】

事故物件にも「新しい場所の思い出を」

——『恐い間取り』読ませていただきました。恐いエピソードが盛りだくさんで、知らない家に行くのが恐くなりました。

本当は恐くないエピソードもいっぱいあったんですけど、大したことないやつを削ぎ落として厳選しています。一軍のエピソードですね。

——事故物件に住み始めたきっかけはCSエンタメ〜テレ「北野誠のおまえら行くな。」という番組だったと聞きました。最初のこの企画を聞いた時は、どんな感想を持ちましたか?

乗り気ではないですね。うーん、って。

——現在、住んでいる物件も事故物件ですか?

そう、関西と関東に一軒ずつ借りています。企画自体は1軒目だけで、そこでの生活は毎日撮影していたんですけど、2軒目以降は僕が勝手に事故物件を探して住んでいるだけなんです。ただ住んでいると「撮らせてほしい」っていう番組や企画が結構あって。

——事故物件に住み続けるのはどうしてなんでしょうか。

好奇心のみですね。安さも理由なんですけど、「何が起きるんだろう」「どんな歴史があるんだろう」といったことを知りたいっていう好奇心が一番強いです。

——物件を選ぶ時の基準はありますか?

もちろん恐そうな方がネタになりますけど、若手芸人はお金がないのでまずは家賃ですね。あとは、アルバイトもしないといけないので交通の便が良い方がいいです。

——家賃、立地と普通の物件選びと変わらないんですね。

…と、死因ですね。

——死因…。『恐い間取り』の中でも、2DK 26000円「殺人」、2DK 27000円「自殺」、3LDK 43000円「病死」で迷った話がありました。

あの時は、家賃の安さと立地が「殺人」の物件が一番良かったんですよね。

——死因でも何か雰囲気は変わりますか?

やっぱり殺人はあまりいいイメージがわかないですよね。

——確かに。全部恐いですけど。

なんか殺人って、その部屋で楽しみにくいなっていうのがあります、こっちの気分として。生きたいと思ってた人が殺されている場所で、自分が楽しんでもいいのかなっていう葛藤が少し生まれるんです。ただ、途中から「それは関係ないかな」って思うようになって、どうでもよくなってきました。

——そういう風に捉えていいと。

「不謹慎」って言われることもありますけど、それは間違いで決して不謹慎ではないんです。殺人事件があった物件も、また物件として残ります。その事件の過去は消えないけど、生活空間は残るわけです。だからと言って、事件があった場所を封印するよりも、新しい場所の思い出、新しい時間を作り上げていったほうがいいんじゃないか、という発想を持つようになりました。

——確かに、住める部屋には誰かが住んだほうがいいですよね。

ただ、殺人のあったマンションに住んでみたら、犯人が帰ってきたケースもあったのであまりオススメはしません。

BLOGOS編集部

事故物件の「ラップ音」はタイミングがいい

——いわゆる「霊感」と呼ばれるものはあるんですか?

僕は、全くないですね。関係ないと思います。

——今住んでいる家も不思議なことは起きますか?

いや、あんまり起きないですね。なんだろう、起きたとしても「はいはい、ラップ音でしょ」みたいな。もう恐いとも思わないですね。

——そう思えるのが流石です。

例えば体育会系の部活って入部してすぐにすごい走らされるじゃないですか。最初はめちゃくちゃきついですよね。でも一ヶ月くらいしたら慣れていく、っていうあの感覚ですね。「え、電気消える?」「うわラップ音、恐っ!」て最初は思うけど、段々と「まあ電気くらいは」みたいな気分になります。

あとラップ音はよくあるっていうか、どこでもあることだと思うんですけど、意識するから聞こえちゃうのかなと思うこともあって。でも、事故物件で聞こえるラップ音はタイミングがいいですね。静寂を縫って音が聞こえてくるというか、「アピールしてきてる」って言えばいいのか。

——他にはどんなことが起こることが多いですか?

電気機器がおかしくなることが多いです。いろんな取材で家にロケにくるんですけど、カメラが止まったり、2時間もつはずの電池が10分でなくなったりすることが結構な頻度で起きます。何か理由はわからないけど、そういうことが起こるなって。それくらいですかね。

——生活に困るようなことはないんですか?

あんまり困ることはないかな…だから、そこまで嫌なことはしてこないんですよね。ルームシェアしていた後輩は、テレビを録画予約しておいたらハードディスクの残り時間いっぱいにカラーバーだけが映っていて「最悪やー!」「なんで撮れてないんやー!」って怒ってましたけど。

——あんまり嫌なことはしてこない、と。

いろいろなことが起きますけど、本当に霊的なことが理由かはわからないですよね。もっと痛風で苦しんでる中年男性とかもいると思うので、それに比べたらそれほどの問題じゃないのかなって。

「人が死んだから気分が悪い」は本当か

——とはいえ、4軒目に千葉で住んだ1K 27000円「薬の過剰摂取による死亡」の物件では、部屋に入った瞬間体の力が抜けて動けなくなった、という話もありました。

そうです、霊的なものかはわからないんですけど、入ってすぐに力が入らなくなってしまって。僕は科学者じゃないので、原因は解明できないんですけど、土地なのか、磁場的なことなのか、いろんな理由が重なってるのかなと思います。

その部屋に帰りたくなかった理由が一つあって、向かいの家に防犯センサーが設置されていて、それが鳴りっぱなしだったんです。だから部屋にいても、全然体が休まらない。センサーはうるさいわ、部屋は気持ち悪いわ、もしかすると前の住人もそれで死んだ可能性あるよなって。

——なるほど、誰かが亡くなったからではなくて、逆に考えることもできそうです。

卵が先か鶏が先かじゃないですけど。

——そう言われると、そんなに霊的なものばかり恐がらなくてもいいのかなという気もします。

そうですね。人が亡くなったから気分が悪くなるって考え方もあるんですけど、逆に気分が悪くなるから人が亡くなるって可能性もあるなと。住んでみて、そういう風に考えるようになりました。

——1軒目にワンルーム45000円「殺人」の部屋が今までで一番恐い曰くつきの部屋だったとか。謎の人影が見えたり、住んでいると事故にあったりといったことが起きたそうですが、他に恐いことはありましたか?

引っ越しの日、撮影を始める前に荷物を置いただけの状態で、お笑いライブがあって劇場に行かないといけなかったんです。コントで使う小道具を忘れて部屋に戻らないといけなくて、まだカメラ回ってないのに今何かが起きたらどうしようっていう恐さがありましたね。

——なるほど。そういう恐さが。

その時は一番恐かったですね。カメラが入ってるから平気でいられる、っていうのはあるかもしれません。

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