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- 2012年03月05日 08:25
「休眠預金・仮名口座のデータを、銀行・政府は明らかにせよ」 日本財団笹川会長インタビュー【前編】
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――先ほど休眠預金の国民会議のようなものをご準備されているとおっしゃいました。こういった問題提起をされていくと同時に、具体的に問題に当たっていくなかで、行動計画として決まっているものを教えてください。
笹川: 外国の事例があります。英国では政府がやっています。そういう人たちにも来てもらって、外国の人にも来てもらう。とにかく議論をしないといけない。議論の前に前提があります。政府にすべて実態を明らかにさせる。政府は今は情報を出さないで、自分たちで物事を決めようとしている。これは絶対いけないことですね。これも既得権益みたいなものを打ち破れるかどうかなんです。
――国民の財産を守ると言いながらも、コストがかかるから嫌だという銀行。過去には大量の公的資金を入れて助けてもらっている。こういった矛盾はなぜ出てくるのか。銀行の方々は我々とは違うのかと。
笹川: 全然違いますよ。彼らは住んでいる世界が違いますから。
――どうしてこういうことを普通に言えるのかと。
笹川: それが通用すると思っているからです。既存メディアは、銀行からお金も借りています。タバコ1,000円論争で激烈な戦いを繰り広げましたが、タバコ会社は各新聞社に広告を出しています。タバコの広告じゃないですよ。違った商品を出します。 今は国際的に、僕がタバコの問題をやらないといけないのですが、。国際試合にJTのマークが映っていることでひんしゅくを買っているんです。日本はオリンピックを迎える意志があるのか? と問われているんです。JTのマークをナショナルチームに貼っています。いくら石原さんが頑張ってもダメです(笑)。
――小宮山(厚生労働大臣)さんが値上げの話を少ししただけでも、財務省が過敏な反応を。
笹川: それは政府も政治家も弱すぎる。戦いきればよいのに、腰が折れちゃったから。
――復興の流れからその話題が出ました。タバコはいくらまで増税すべきかと。
笹川: タバコ増税という言葉がいけないんです。増税というと、反射的に反対する。そうじゃなくて、タバコというのはニコチン中毒による病気なんです。吸い続けなきゃいけないという病気なんです。ですから、病人は認めます。私は禁煙論者ではありません。しかし、薬だから朝起きて、朝食の後に一本。10時に1本、昼飯後に1本、3時に1本、夕食後に2、3本。7本か8本あれば足りるんです。
ということは、飲む量が3分の1に減れば、3倍の1000円にしたって問題無いんです。理屈上は。産経新聞なんかはそう書いてくれています。喫煙者で一度もタバコを止めようと意識しなかった人はゼロです。
みんな一回は止めてみたいと思っていたけれども、辞められない。だからそれはマインドを変えて、私たちは病気です。ニコチン中毒の病気で薬を20錠も30錠も飲むバカはどこにいますか?
7錠あれば足りるでしょう。アメリカに飛行機で行く時は10時間くらい現実に吸わないでしょ?耐えられるんですから。日本の役所、財務省とこれは戦っていかないといけない。このお金の問題もそうです。
たばこ規制枠組条約を批准しながら、タバコ産業を守るという業法が残っているのは世界で日本だけです。それならたばこ規制枠組条約を脱退してじゃんじゃん売ればいい。そこまで政治家に覇気があるならそれはそれでよいと思います。
そういうことが国際社会から日本が不信に思われるわけです。たばこ規制枠組条約をやっていて、かたっぽではタバコ産業の保護なんて言っていますから。たばこ農家は1万1千件しかないんです。
外国の何倍のタバコを買って国内産業を保護するためという名目で、彼らにお願いして作ってもらっています。ですので、外国のタバコだけで十分なんです。そういうところをこれから皆さんの力で鋭くやってもらわないと。
財務省に風穴を開けないと、消費税の問題にしても何にしても。財務省のほんの僅かな人たちが、俺たちが日本を動かしていると信じて疑わないし、事実そうですから。野田さんなんかわけがわからなくなって。完全にお使いです、財務省の。
――藤井裕久さんと財務省ですね。
笹川: 消費税を上げるって悪いことじゃない。ただ、前提がいっぱいあるわけですから。それを国民がみんなで議論して、政治家が年に1億も取っているならばそれを明らかにする。昨日まで何やっていたかよくわからない女の子が参議院議員になったら6年間、1億円もの金が認められる。自家用車含めてですね。そんな生活があっていいのかとか。この人の委員会の出席率はいくらあったのか。どれだけ発言したのか。
そういう情報をどんどん出すことによって、こんな人を政治家にしていいの? こんな政治家は必要? 参議院は必要? という議論にいくように。みんなで議論出来るようなデータを出していけば、私は日本食が好きだから洋食を食わないという人も、政治家の贅沢さは許せないと政治に関心を持つひともいると思います。
かたっぽでは、税金上げるの? とんでもない。俺は嫌だというかもしれない。日本の国は日本で守らないといけない、アメリカは守ってくれないという議論もある。どれにくっついてくるかわからない。国民は何かには反応しますよ。
――そういった問題をメディアはきちんと掘り起こして、データを出していって、きちんと議論の土台を作っていかないといけない。
笹川: それは既存の新聞にはまったく能力がありませんから。皆さま方が頑張ってもらわないといけませんね。
(後半に続く)
1939年1月8日 東京生まれ。明治大学政治経済学部卒。現在、日本財団会長、WHOハンセン病制圧特別大使、ハンセン病人権啓発大使(日本政府)ほか。40年以上にわたるハンセン病との闘いにおいては、世界的な制圧を目前に公衆衛生上だけでなく、人権問題にも目を向け、差別撤廃のための運動に力を注ぐ。
ロシア友好勲章(1996)、WHOヘルス・フォア・オール金賞(1998)、ハベル大統領記念栄誉賞(2001)、読売国際協力賞(2004)、国際ガンジー賞(2007)、ノーマン・ボーローグ・メダル(2010)など多数受賞。
著書「この国、あの国」(産経新聞社)、「外務省の知らない世界“素顔”」(産経新聞社)、「人間として生きてほしいから」(海竜社)、「若者よ、世界に翔け!」(PHP研究所)、「不可能を可能に 世界のハンセン病との闘い」(明石書店)、「隣人・中国人に言っておきたいこと」(PHP研究所)など。
・笹川陽平氏の記事一覧
http://blogos.com/blogger/yohei_sasakawa/article/
・政府は休眠預金額の実態公表せよl-笹川陽平
・「休眠預金」を社会的に活用せよ-笹川陽平
・「休眠預金」問い合わせ殺到、解約広がる 政府の活用検討で認知効果-msn産経ニュース
笹川: 外国の事例があります。英国では政府がやっています。そういう人たちにも来てもらって、外国の人にも来てもらう。とにかく議論をしないといけない。議論の前に前提があります。政府にすべて実態を明らかにさせる。政府は今は情報を出さないで、自分たちで物事を決めようとしている。これは絶対いけないことですね。これも既得権益みたいなものを打ち破れるかどうかなんです。
――国民の財産を守ると言いながらも、コストがかかるから嫌だという銀行。過去には大量の公的資金を入れて助けてもらっている。こういった矛盾はなぜ出てくるのか。銀行の方々は我々とは違うのかと。
笹川: 全然違いますよ。彼らは住んでいる世界が違いますから。
――どうしてこういうことを普通に言えるのかと。
笹川: それが通用すると思っているからです。既存メディアは、銀行からお金も借りています。タバコ1,000円論争で激烈な戦いを繰り広げましたが、タバコ会社は各新聞社に広告を出しています。タバコの広告じゃないですよ。違った商品を出します。 今は国際的に、僕がタバコの問題をやらないといけないのですが、。国際試合にJTのマークが映っていることでひんしゅくを買っているんです。日本はオリンピックを迎える意志があるのか? と問われているんです。JTのマークをナショナルチームに貼っています。いくら石原さんが頑張ってもダメです(笑)。
――小宮山(厚生労働大臣)さんが値上げの話を少ししただけでも、財務省が過敏な反応を。
笹川: それは政府も政治家も弱すぎる。戦いきればよいのに、腰が折れちゃったから。
タバコは病気
――復興の流れからその話題が出ました。タバコはいくらまで増税すべきかと。
笹川: タバコ増税という言葉がいけないんです。増税というと、反射的に反対する。そうじゃなくて、タバコというのはニコチン中毒による病気なんです。吸い続けなきゃいけないという病気なんです。ですから、病人は認めます。私は禁煙論者ではありません。しかし、薬だから朝起きて、朝食の後に一本。10時に1本、昼飯後に1本、3時に1本、夕食後に2、3本。7本か8本あれば足りるんです。
ということは、飲む量が3分の1に減れば、3倍の1000円にしたって問題無いんです。理屈上は。産経新聞なんかはそう書いてくれています。喫煙者で一度もタバコを止めようと意識しなかった人はゼロです。
みんな一回は止めてみたいと思っていたけれども、辞められない。だからそれはマインドを変えて、私たちは病気です。ニコチン中毒の病気で薬を20錠も30錠も飲むバカはどこにいますか?
7錠あれば足りるでしょう。アメリカに飛行機で行く時は10時間くらい現実に吸わないでしょ?耐えられるんですから。日本の役所、財務省とこれは戦っていかないといけない。このお金の問題もそうです。
たばこ規制枠組条約を批准しながら、タバコ産業を守るという業法が残っているのは世界で日本だけです。それならたばこ規制枠組条約を脱退してじゃんじゃん売ればいい。そこまで政治家に覇気があるならそれはそれでよいと思います。
そういうことが国際社会から日本が不信に思われるわけです。たばこ規制枠組条約をやっていて、かたっぽではタバコ産業の保護なんて言っていますから。たばこ農家は1万1千件しかないんです。
外国の何倍のタバコを買って国内産業を保護するためという名目で、彼らにお願いして作ってもらっています。ですので、外国のタバコだけで十分なんです。そういうところをこれから皆さんの力で鋭くやってもらわないと。
財務省に風穴を開けないと、消費税の問題にしても何にしても。財務省のほんの僅かな人たちが、俺たちが日本を動かしていると信じて疑わないし、事実そうですから。野田さんなんかわけがわからなくなって。完全にお使いです、財務省の。
――藤井裕久さんと財務省ですね。
笹川: 消費税を上げるって悪いことじゃない。ただ、前提がいっぱいあるわけですから。それを国民がみんなで議論して、政治家が年に1億も取っているならばそれを明らかにする。昨日まで何やっていたかよくわからない女の子が参議院議員になったら6年間、1億円もの金が認められる。自家用車含めてですね。そんな生活があっていいのかとか。この人の委員会の出席率はいくらあったのか。どれだけ発言したのか。
そういう情報をどんどん出すことによって、こんな人を政治家にしていいの? こんな政治家は必要? 参議院は必要? という議論にいくように。みんなで議論出来るようなデータを出していけば、私は日本食が好きだから洋食を食わないという人も、政治家の贅沢さは許せないと政治に関心を持つひともいると思います。
かたっぽでは、税金上げるの? とんでもない。俺は嫌だというかもしれない。日本の国は日本で守らないといけない、アメリカは守ってくれないという議論もある。どれにくっついてくるかわからない。国民は何かには反応しますよ。
――そういった問題をメディアはきちんと掘り起こして、データを出していって、きちんと議論の土台を作っていかないといけない。
笹川: それは既存の新聞にはまったく能力がありませんから。皆さま方が頑張ってもらわないといけませんね。
(後半に続く)
プロフィール
笹川陽平(ささかわ ようへい)1939年1月8日 東京生まれ。明治大学政治経済学部卒。現在、日本財団会長、WHOハンセン病制圧特別大使、ハンセン病人権啓発大使(日本政府)ほか。40年以上にわたるハンセン病との闘いにおいては、世界的な制圧を目前に公衆衛生上だけでなく、人権問題にも目を向け、差別撤廃のための運動に力を注ぐ。
ロシア友好勲章(1996)、WHOヘルス・フォア・オール金賞(1998)、ハベル大統領記念栄誉賞(2001)、読売国際協力賞(2004)、国際ガンジー賞(2007)、ノーマン・ボーローグ・メダル(2010)など多数受賞。
著書「この国、あの国」(産経新聞社)、「外務省の知らない世界“素顔”」(産経新聞社)、「人間として生きてほしいから」(海竜社)、「若者よ、世界に翔け!」(PHP研究所)、「不可能を可能に 世界のハンセン病との闘い」(明石書店)、「隣人・中国人に言っておきたいこと」(PHP研究所)など。
・笹川陽平氏の記事一覧
http://blogos.com/blogger/yohei_sasakawa/article/
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