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震災がれき受け入れ反対と新興宗教

東日本大震災から復興しつつあるといっても(震災から復興しつつある日本の写真(新華社配信))、その障害となっているのが震災がれきで、『読売新聞』が3月3日付けの記事で「がれき受け入れ75%肯定」という世論調査の結果を公表していたので、これについて少し。

1 世論調査の結果

これは「岩手、宮城両県のがれきの処理を、自分が住む都道府県で引き受けるべきだと思うかについて、岩手、宮城、福島3県以外で聞」いたものです。

結果は、「政府が人体に影響がないとする範囲内の放射能であれば受け入れるべきだ」が75%、「人体に影響がないとする範囲内の放射線量でも引き受けるべきでない」が16%だったそうです。

2 静岡県の反対運動

2月に静岡県島田市が岩手県山田町からの震災がれきを受け入れる決定をし、がれきが運び込まれて来たときの、反対派の一連の行動にはいろいろ考えさせられるものがありました。

確かに放射能は人体に悪影響を及ぼすもので、特に子供に対する影響は大きいと言われているので、それを心配する母親達の気持ちもわからないではありません。

ただ、TVなどで報道された、あの抗議活動の様子を見ていると、正直一種、神懸かり的というか、熱狂的な宗教活動を連想されるものがあり、かなり違和感を覚えたのも事実です。

もちろんTVで報道されたのは、あくまで一部分にしかすぎないので、あれが全部ではないでしょうが、少なくともあのような行動をなさった方がいたことは事実で、私が最も違和感を覚えたのは子供を反対運動に担ぎ出していたことです。

3 子供の反対運動

親が自分の信念に基づいて行動することを私ごときがどうこう言うつもりはありません。しかし、まだ幼く自分で価値判断のできない子供をひっぱり出してきて反対運動に活用するのは如何なものかと思います。

私がこういう判断をするのはもしかすると法学部出身ということが大きな影響を与えているのかもしれません。

例えば、民法では未成年者に対する契約の取消などの保護規定を設けていますし、刑法でも子供が母親と一緒に死ぬことに同意し、無理心中し、母親が生き残ってしまった場合、同意殺人罪ではなく殺人罪が適用されると記憶しております。

4 「宗教的」反対運動

先に「宗教活動」という言い方をしましたが、「放射能=危険」という発想を頭から信じ込み、細野環境大臣の話さえも一切聞こうとしない態度は、個人的にはまさにあるものを信仰対象として信じ込む、カルト的新興宗教のように思えてなりませんでした。

突然ですが、私は常々日本における共産主義と新興宗教は似ているところが多々あると思っております。その一つに親が信仰宗教(共産主義)を信じていると、子供もそれを信じて、そのまま信者(信奉者)になるパターンが多いということが挙げられます。

そんなことを考えながら、当時がれき受け入れ反対のニュースを見ていたのですが、今回『読売新聞』の記事を見て、大半の人は受け入れ(困っている地域を助けること)に賛成なのだということがわかって少し安心した次第です。

ただやっかいなのは、どうしても過激な行動をとる方の行動の方が大きく報じられ、そちらにばかり注意がいってしまうのと、賛成の意思を持っている方も面倒に巻き込まれたくないという観点から反対にまわってしまうこともあるのでないかということです。

人は皆、独立した人格・主義主張を持っている(持つべき)と考えておりますので、他人の主義主張に干渉(を強制)すべきではないというのが私の基本理念です。そして、我が子とはいえ当然自分とは別人格ですので、この「他人」には自分の子供も入ると考えております。

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