記事

決壊ダム高さ、コスト削減で6.4メートルもカット

 7月にラオスで起きたダム決壊の原因は、建設にあたった韓国企業がコスト削減のために設計よりもダム堤防を6.4メートルも低く建設したからと見られ始めました。これによる工期短縮でボーナスまで得ていました。ハンギョレ新聞の英語版《SK E&C’s attempts to cut costs led to design changes that resulted in collapse of dam in Laos》が15日に報じました。8月に書いた第588回「ラオス決壊は土のダムで越流させた設計と管理ミス」での指摘に合致します。

 ハンギョレ新聞は与党国会議員が入手した2012年11月付け文書「Laos Dam Project Implementation Plan」をもとに報じています。韓国SK建設は詳細設計段階で補助ダムの形と材料を変更して1900万ドルをカットしました。湛水テスト開始に向けて、建設が遅れていたのをカバーしてボーナスまで受け取りました。最も目立つのは、決壊したダムが高さ25メートルで基本設計されていたのに18.6メートルで造られた点です。他の補助ダムも高さ10メートルが3.5メートルに落とされました。利益を増やすための設計変更について、SK建設側は「補助ダムはメインダム工事に比べて重要でないとみなされていた」と国会議員の聞き取りに答えています。

[画像をブログで見る]

 メインダムは堅牢に作られ事故当日も無事でしたが、豪雨が降り続いてダムの水位が上がり続けました。貯水量を増やすための補助ダムは土を積んでアスファルト層をかぶせただけの簡単な造りで、詳細設計段階での変更により強度が落ちた可能性もあります。補助ダム堤防に異常が見えても補修作業に行く道路が豪雨で流されている有様であり、緊急放流を始めても水位は下がらず放流開始から15時間後に決壊してしまいました。もっと高さがあるダムなら事故時の豪雨で溢れるような事態は起きませんし、ダムとしての強度も違います。

あわせて読みたい

「ラオス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    マスコミ受けの論点ばかりな国会

    ビデオニュース・ドットコム

  2. 2

    BTS炎上にみる韓国の被害者意識

    中田宏

  3. 3

    堺正章 何人か芸能界から干した

    SmartFLASH

  4. 4

    韓国の和紙代用品に対策が必要

    赤池 まさあき

  5. 5

    ZOZO田端氏生討論のもったいなさ

    やまもといちろう

  6. 6

    眞子様 小室さんとの面会が波紋

    NEWSポストセブン

  7. 7

    性犯罪で13年服役した男性の訴え

    篠田博之

  8. 8

    よしのり氏「移民政策に反対」

    小林よしのり

  9. 9

    プーチン氏の術中はまる安倍首相

    大串博志

  10. 10

    老人ヘイト? 埋まらぬ若者との溝

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。