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「素晴らしい北海道を体験しに来て」吉田類さん、あふれる“北海道愛”と酒場の流儀を語る

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BLOGOS編集部

BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」が多くのファンを持ち、酒飲みであれば知らない人はいない吉田類氏。高知出身で東京を拠点に活躍する酒場詩人だが、北海道とゆかりの深い人物でもある。北海道胆振東部地震から約1か月、札幌市内で吉田氏を取材し「自分にとって特別」だという北海道の話を伺った。【取材:BLOGOS編集部 島村優】

店でまず全員と乾杯する理由

—早くも飲んでいますね。今は何を?

今はね、日本酒。さっきまでこのお店で北海道放送の番組を撮影していたんです。いや僕の仕事はね、有難いことにお酒を飲むことも含まれているんですよ。でもお酒は趣味と実益を兼ねているから、“仕事”って意識がないんだよね。

—なるほど。今回は類さんとも関係の深い北海道の話や、お酒の楽しみ方などをお聞きできればと思います。今日もお客さんと一緒になってお酒を飲んでいましたが、類さんは誰とでもすぐに仲良くなるイメージがあります。

やっぱり酒飲みって、親戚みたいなものです。番組だからみんなと乾杯しているわけじゃなく、昔から僕はそうやってきました。お酒があるとコミュニケーションを取りやすいと思いませんか?会ったその場で、コーヒーで乾杯して打ち解けるってなかなかできないでしょう。

—「酒場放浪記」では、毎回先にお店に来ていたお客さんに挨拶していますが、ああいったことも普段からやって…

周りのお客さんと乾杯するのは、いつもやっています。北海道だったら、札幌の「すすきの」によく行くんですけど、まずはお客さんと乾杯。テレビに出るようになってからは、写真をお願いされたり、握手を求められたりしますけど、自分のスタイルなので変えることはないですね。

HBC北海道放送「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」ロケ中のひとコマ

—お酒を飲むようになったのは、いつ頃ですか?

お酒との出会いというと、若い頃に行ったヨーロッパです。当時僕はパリで絵を学んだり、周りの国を旅したりしていたんだけど、どんな土地でも毎日食事をしますよね。向こうはワイン文化があるので、食事をするときは必ずワインと一緒に楽しんでたの。

そういう時に、言葉が通じなくたってワインで乾杯できるわけ。僕は元々どんな人とも仲良くなれる性格だったんだけど、お酒って素晴らしいものだなと思うようになりました。今やっているお酒の番組も、そういう生活の延長ですよね。

30年以上前から続く北海道への思い

取材中も一度もグラスを手放さない

—もともと北海道との関わりはどのようにスタートしたんですか?

最初は35、6年前かなぁ。僕は若い時から山に登っていて、大雪山とかに来たのが初めだったかも。最初に来た時から、すぐ好きになりましたよ。

—北海道のどういったところに惹かれたんでしょうか。

やっぱり自然の美しさですよ。正直に言うと、僕は北海道が一番美しい場所だと思うの。北海道全体を自然遺産にしていいんですよ。

よく足を運ぶようになってから、北海道にも登山の拠点となる基地や、楽しく飲める店ができた。気がつくとこっちで番組をやるようになって、仕事でもプライベートでも北海道で過ごす時間が長くなっていったんです。

—そうだったんですね。

行きつけの店もたくさんあって、どこか北海道は僕にとって特別な場所なんですね。

「北海道の春から秋が過ごしやすくて好き」と話していたら、こっちの人に「北海道の冬を知らないんじゃないか」と言われたんです。冬を知ってこそ北海道だと。だから、冬にも来るようになりましたよ。

—北海道の冬はやはり想像と違いましたか?

いや全然違うね、自然の強烈さが。最初の冬だったかホテルからコンビニまで行って、帰りに遭難しかけたから!ちょっと買い物に行くつもりで普通の服装でホテルを出たら、コンビニを出る頃にはもう吹雪いてるわけ。

前が何も見えないまま必死で歩いてたんだけど、ひょっとしたらもうこのまま命を落とすんじゃないかと。そういう経験をして、さらに北海道について深く知っていったんです。

今こそ北海道の素晴らしさを体験してほしい

—北海道は面積が広く、地域によって風土や生活も異なりますね。

そう、場所によって違うのも面白い。でもね、どこに行っても自然が豊かで人も大らかなんです。料理やお酒も素晴らしいですよ。食事は十勝なら豚料理、網走ならカニ、とまずは地元の名産を食べるようにしているんですけど、外したことはないですよ。

—それはどうしてですか?

お酒を飲むときは、まずその土地を歩いてから最後に飲みに行くの。いきなり飲みに行くんじゃない。そうすると、その土地の美味しいものがわかって、飲むべきお酒もわかる。地元の人も教えてくれるしね。だから、失敗しないんです。

—北海道でもHBC北海道放送の「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」という番組を持っていて、道内のさまざまな地域に行っているそうですね。

この番組で初めて訪れる町もあるけど、発見の連続ですよ。知ってると思っていた場所でも、こんな面白い場所があるんだ、こんな面白い人達がいるんだって。

お酒を飲むだけなら、正直なところ「すすきの」で飲んでいれば事足りると思うんですよ。でも、外に出ればそれだけ北海道の魅力を知ることができる。残る人生、思いっきり動いて、日本は良いところだよ、北海道はとても素晴らしいところだよ、ということをもっと多くの人に伝えていきたいですね。

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