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今年の日本株はセオリーが通用しない

9月末の時点では、年末に向けて日経平均の先高観が高まっていました。その背景には、企業業績に対する期待がありました。アナリストが業績予想を上方修正した社数から下方修正した社数をひいて算出する「リビジョン・インデックス」は8月に6カ月ぶりにプラス圏に回復していたのです。日本企業の予想1株あたり利益はすでに1700円を上回り、過去最高の水準で推移しているといいます。

実のところ、2016年と2017年も9月のSQ以降に日本株ラリーが年末に向けて始まったことや、海外投資家が過去5年間でみても10-12月期に大幅に買い越していたこともあり、25000円や27000円といった強気な意見が出ていたのは理解できないわけではありません。

しかしながら、今年の日本株は過去の経験則が当てはまらないケースが多く、過去のデータが土台になっているAIでは上手く対応できていないという事情をあたまに入れておかねばなりません。それよりも重視すべきなのは、米国株と日本株の乖離の度合いであり、米国株が水準を切り上げたために日本株が出遅れ感から買われたにすぎないということです。

これは2017の後半にも述べたことですが、海外投資家にとっては米国株が日本株に対して割高になれば日本株は積極的に買う対象となり、米国株が割高感から失速すれば日本株は売る対象になるということです。2017年の秋口から年末にかけて、米国株は割高感から2018年には暴落のリスクがあるとしましたが、実際に2月初めに米国株の暴落が起こり、日本株も巻き込まれることとなりました。

NYダウの高値が先日付けた26700ドル台の水準にとどまれば、日経平均の高値は24500円前後で抑えられると見ておいたほうがいいでしょう。NYダウ平均と日経平均の乖離はもっとも縮まる水準で2000ポイント程度になると見て、株価の見通しを考えたいところです。要するに、年末に向けて株高が進むかどうかは、米国株の動向次第といって差し支えないと考えております。

ちなみに、レオス・キャピタル・ワークスが運用する「ひふみ投信」は2017年に高パフォーマンスを達成しましたが、2018年に入って大苦戦しているのは、日本株の経験則が当てはまらない相場に振り回されているからです。その焦りからか、IPO銘柄を大量保有するなど、悪循環に陥っている状態が見受けられます。

そのような有り様を見ていると、やはり今年はできるだけ損を出さないというスタンスで臨んだほうが無難であったと、改めて確信した次第であります。

(本日のブログは、経済展望レポート9月29日号の抜粋に若干の語尾〔現在・過去形〕調整を加えたものです。購読者の方にはご了承いただければ幸いです。)

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