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スーダラ節を現代でも奏でる人たち

植木等さんの「スーダラ節」はご存じでしょうか。1961年にリリースされた昭和の大ヒット曲のひとつです。当時、団塊の世代は未だ中学生か、まだ小学生でした。日本の高度成長時代の空気が伝わる曲です。作詞がその後東京都知事になった青島さんでした。一言で言えば「無責任」でもやってこれた、いろいろあっても、きっといい明日がやってくるとみんなが思っていた時代の空気を歌ったものです。

日本はその後オイルショックで経済成長に陰りが生まれ、バブルを経て、経済の停滞期に入っていきます。しかし、当時の責任も問われず、「気楽な家業ときたもんだ」ということが許される時代ではなくなりました。現実はそうなのにお気軽な人たちがいまだにしぶとく残っています。

今、次々と不正や緩みが明らかになってきた大阪市職員なども「スーダラ節」に浸かっているように感じます。摩擦を避け、適当にやって、言い放し、責任を追及されると逃げる。原子力ムラもそうでした。

反ハシズムと浮かれて騒いだ人たちも同じ「スーダラ節」を歌っているように感じます。しぶとく、朝日新聞がいまだに特集でやっています。
リンク先が読めるのかどうかは定かではありませんが、いまだに、あの人は危ないって批判していて、たんに橋下市長の性格が気に入らないと駄々をこねているとしか映りません。
朝日新聞デジタル:「ハシズム」人気のわけは? 口撃受けた4氏が分析 :

それで稼げるのだから立派といえば立派ですが、今の日本の状況を考えると、どうかなと感じてしまいます。日本が遅れたのは構造調整であり、仕組みを変える力の不足でした。

大阪市の不正を調査した中間報告がなされましたが、特に驚くことではありません。いつのまにか組合が既得権益を握り、やがて利権団体と化した構造、それが組織票と機関紙の拡販の基盤として支配を狙う政党が抱き込むという構図は大阪市だけに限った問題でないのかもしれません。メールでも幹部の選挙への介入証拠が得られたようです。

同時に、水道局とか大阪府立高校教員の覚せい剤使用、こちらも歴史は繰り返すという感じの施設の私的利用などが発覚しましたが、まだまだ不正口利きなども浮き彫りになってくるのではないでしょうか。

反ハシズムを標榜する人たちは、こういった不正の温床の存在を知らずに、そちら側を守ろうとしていたどころか、なかには平松市長時代に報酬まで受け取って同じ穴の狢となっていたわけで、どんどん市民の前にでて、釈明を行い、罵声を浴びていただければと願うばかりです。

言えることは、いずれの人も、人を動かす、モノを動かす、あるべきしくみに変えるという実務を経験したことのない人たちなのでしょう。

内田樹さんは、右からは左翼と言われ、左からはナショナリストと言われるとぼやくことの多い人ですが、ひょっとすると、共産主義に異を唱え、ナチス下のドイツに招聘された時に、ヒットラーはユダヤ人だと言ってのけたフランスのセリーヌ気取りなのでしょうか。スケールや覚悟の程度、心臓のタフさが違います。セリーヌは死を覚悟して自由を貫いたのですから。
ルイ=フェルディナン・セリーヌ - Wikipedia :

あの全共闘運動による学園紛争さなかでも、学生と対峙した京大総長の奥田東さんは、考えは違っても、学生からも信頼され、また親しまれていたのではないでしょうか。逃げなかったからです。ご高齢にもかかわらず夜を徹して学生と激論をかわされていました。

反ハシズムとか言っている人たちは、先生と担がれ、権威のぬくもりのなかで。それをビジネスとして生かすことは立派ですが、我が陣営に矛先が向いたとたん、乱暴だ、独裁だと騒いでいるだけに見えます。
観念の世界で舞うのは自由ですが、我が事、我が陣営第一ではなく、苦しんいる府民や市民、また生徒の人たちの将来をより良くするためには、なにが求められるか、どのような理念で、なにを目指せばいいのかを示していただきたいものです。

それでやっと議論が始まるのです。スーダラ節を奏でるだけで終わることだけはやめていただきたいと思います。

それにしても、職員に対して行ったアンケートはお粗末でした。以前に、調査のプロが作ったものとは感じないと書きましたが、やはり没になってしまったようです。惜しいと思います。なぜなら、一方では、不正な政治活動や選挙活動に関わっている人たちの実態が明らかになるとともに、そうではない多くの職員への大阪市民からの信頼を回復するいい機会だと感じたからです。まるで、やり直した年金お知らせ便を思い出してしまいました。橋下陣営のなかにも「スーダラ節」の人がすでに生まれてきているのかも知れません。

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