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  • Sozen
  • 2012年03月02日 08:50

イラン総選挙前に原油相場を煽る誤報?

原油相場は前日の反発を受けてさらに続伸しています。週前半の急落でも基調が下げに転換し切れないうちに始まった反発は、サウジアラビアのパイプライン爆発の噂など強材料を背景に大きく伸びました。

3月1日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.77高の$108.84/bblで、引け後の時間外取引は$108/bbl台後半です。

中国の製造業PMI が予想を上回る一方、米国の個人所得や新規失業保険申請件数にISM製造業景況指数などは予想の数字を下回るぱっとしない数字でしたが、原油相場の上値を抑えるほどの悪い要素ではないため前日の売り玉の買い戻しで終日堅調となりました。

更に、イランのメディアがサウジアラビアのパイプラインで爆発と報じたことから一段と上昇し、一時は$110/bblの大台を超えています。
制裁にも関わらずイランによる原油生産や輸出が目に見えて減っていない一方で増産を続けるサウジアラビアやイラクが足元の原油需給を緩めていると思われ、市場にもそうした認識が広がりつつありますから、サウジに何らかの障害が起こればショックは大きいですね。

投資銀行などの買い推奨で資金の流入した原油先物の総取組高は150万枚を超えており、強材料には反応しやすくなってきたようです。また、前日来の予想外の戻りの速さに売り方は若干パニックになりやすくなっています。

とはいえ、サウジのパイプライン事故の続報はなく、CNBCからはサウジ当局による否定のニュースも流れているようで、$110/bbl大台を完全に超えての更なる上昇とはいかないようです。

パイプライン爆発を報じたプレスTVは、先日もイランによる欧州6か国に対する即時原油輸出停止の誤報を流していましたし、どうも信憑性に欠ける報道が続きますね。
プレスTVはイラン国営のメディアです。今日はイランの総選挙の投票日ということもあり、原油相場が大きく下げてイランの収入に不安が広がると困る人々の仕掛だったのでしょうか?

一方でバーナンキFRB議長は議会証言で地政学リスクや投機による原油価格上昇の景気への影響を懸念しており、相場を冷やすために米国政府による何らかの対策も予想されますね。

2012/03/01
NYMEX WTI Apr $108.84/bbl ( +1.77 )
20日移動平均: $104.26 ( +0.48 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $112.85 / -2σ: $95.67
 幅: $17.18 ( +0.36 ) / 100日平均: $10.76
ボラティリティ
 19.62 ( -0.17 ) / 100日平均: 28.58

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