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ブロッキング以外の有効な海賊対策とは?

表現の自由をめぐる問題は、これまでの政府や行政による規制という論点から民間同士の自主規制が大きな課題となってきました。アマゾンやTwitter社などの物流やIT情報流通会社の規制、コンビニや書店などの販売企業の規制、決済についてのカード会社の規制など、表現やその創造物の作者でも受け手でもない、途中の中間流通を担う会社が独自の基準や判断によって、表現内容やその方法について規制をかけるケースが多くなってきました。

自主規制は民間会社がやることだから「商売の自由」だ。どんな規制を作っても構わないという意見もあります。しかし、民間会社といえども好き嫌いで、この人には売らない、この人にはサービスしないというのは、商売上の差別の実施であり、独占禁止法でも禁止されていることです。自由経済を保証するためには、売買は、好き嫌いで対象者を分けてはならないのです。もちろん、対象商品やサービスについては、独占禁止法の対象とはなりませんが、同じように、表現物が特定の会社や人々によって差別されてはならないのではないでしょうか?

かつて物流や販売は、国の厳しい規制のもとにありました。しかし、業務の効率化、社会の成熟に伴い、民間にどんどん業務が移管され、民間自体が、国に代わって国民全員に等しくサービスを行う「ユニバーサルサービス」を行うことになりました。企業市民という観点からは、公の器、特に上場企業はその発想が必要とされると思います。少なくとも私は、上場企業の社長として会社の維持をしてきた時は、その様な想いを強くもって経営にあたってきました。

しかし、近年、それらの流通、または情報流通企業、金融決済企業が自主規制の名のもとに、これはダメ、あれはダメと規制をかける事態となってきました。

これまでは、ほとんど対象物に関心もないほど、なんの規制もせず、そしてそれで特段問題がなかった状況から、市民からの通報、ネットでの炎上などがきっかけとなり、「これはヤバそう」「あればヤバそう」と問題が無さそうなものまでどんどん自主規制をする事態になってきました。

これでは、創作物は、作り手と読み手の間と行き来できなくなります。今こそ、逆に、過度な自主規制をする企業を問題視し指摘するぐらいの民間の団体の存在が求められます。規制をすべきだという声に対抗して、「規制はいらない、我々の創作物を守るんだ!」と主張し行動する組織が必要だと考えています。私が顧問を務めるAFEE(エンターテイメント表現の自由の会)は、その目的のために結成されました。

このメルマガも今月末で終わりですが、表現の自由を守るために発行されました。

どんどん足元から表現の自由がなくなってきている状況の中で、政治的にも民間の中でも表現の自由を守る勢力の縮小や、その力が急速に無くなってきているのを感じます。昨今のポリコレの風潮の中でも、「エロ・グロ・暴力」マンガやアニメを規制せよ、という声は日に日に大きくなってきています。

なんとかしなくてはならない。本当にそんな気持ちでいっぱいです。

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