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またもやサンダース議員!Amazonが追加賃上げへ

このブログの前回記事では、アマゾンの配送センターなどで働く時間給従業員の最低賃金が15ドルに引き上げられた件を取り上げ、その背景にはバーニー・サンダース上院議員の執拗な世論喚起があったことを紹介しました。


米国の連邦最低賃金が7.25ドルだそうですから、かなりの水準で決着してメデタシメデタシのように見えましたが、記事の末尾では「最低賃金引き上げは同時にボーナスや株式供与の廃止を伴っていて、長期勤務の私の場合、年2000ドルの大損になる」とアマゾンの女性従業員がサンダース議員のFacebookに書き込んでいることも紹介し、新たな火種かも、と”予言”しておきましたら、やっぱりそうなっていたのでご報告します。

NY タイムズなどに掲載されたAPの記事によると、彼女と同様の多数の長期勤務従業員がサンダース議員の事務所に電話をかけて、散々、苦情を申し立てたようです。

先の女性従業員の書き込みやAPやBloombergの記事などを総合すると、アマゾン従業員は入社時と毎年の入社記念日に譲渡制限付き株式を数株づつ(最近は高騰したので1株づつ)を供与されていました。

これに加え、各個人の出勤率や職場の生産性向上目標と連動するボーナスが毎月支給され、繁忙期にはさらに増額されていたそうです。その額は、ペンシルベニアの配送センターで働く女性の場合で、月150ドルほどで、繁忙期の10-12月は400ドルの上乗せがあったとか。

今回の最低賃金引き上げで1ドル上がれば月160ドルの昇給になりますが、毎月のボーナスと繁忙期の追加ボーナスがなくなるので、むしろ減収になり、時価2000ドル程度の株式支給分と合わせて約3000ドルの減収だというわけです。

そこで、サンダース議員の登場です。「Amazonでは誰一人、総報酬が減らないようにすべきだ。Amazonはそう出来るし、そうすべきだ」との声明を出したそうです。

そしてSeattle Timesが10日付で「株の支給と毎月のボーナスがなくなって減収になる長期雇用者にさらなる時間給アップを行う」ことをAmazonが認めたと報じました。15ドル以上の長期雇用者には1ドルアップの方針でしたが、さらに25セント以上最大2ドルの追加的引き上げを行うというものです。

また、従業員の入社記念日の株式供与は廃止の代わりに、節目の年に現金ボーナスを支給するとして、5年目に1500ドル、以後5年毎に3000ドルを支払うシステムも追加しました。

これによって、会社側は「全ての従業員の報酬総額は増えるはずだ」とする声明を出したとSeattleTimesは伝えています。また、Washington Postによると、Amazonは、上級副社長名でサンダース議員に書簡をその前日に送付し、理解を求めるという動きもありました。ここでも、サンダース議員の圧力が効いたようです。

今のところ、こうした時間給引き上げと毎月ボーナスおよび株式供与廃止で、差し引きで会社側がどの程度の出費になるのかの数字はどのメディアでも見当たりません。小売業界を席巻した商売上手なAmazonのこと、意外と出費増は少額かも知れません。これもサンダース議員に解明してもらいたいものです。

それにしてもAmazonの配送センターのロボット化は凄まじい。たまたま、記者団に公開された見学ツァーの記事に遭遇しましたので、ご参考まで。

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