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「破滅願望の行き先」が読まれている世相

 当ブログへのアクセス検索語の中で、「破滅願望」がこのところずっとトップを占めています。対応する記事は何かと思ったら、4年も前に書いた破滅願望の行き先でした。これは秋葉原の歩行者天国を襲った無差別殺人事件の翌日に書いたものです。私の少年期の心情を思い出しながら、そのような破滅的行動に走られせたものは何であったかを考察してみました。

 この記事には、その後もコメントの書き込みが続き、関心を持つ人が多いのがわかりました。しかし最近は、どうも「黙って読みに来る」人が多いように感じています。特殊な事件への興味ではなく、日常の閉塞感から破滅的な思考に陥るようになった人が、「破滅願望」という言葉に吸い寄せられてくるのではないでしょうか。言わば自殺予備軍の影が見えるようで気になるのです。

 自殺者の数が減りません。交通情報を見ていると、「人身事故」による電車の運休や遅れが、ありふれた事故として伝えられ、多くは新聞記事にもなりません。一つずつの現場では、鉄道関係者のつらい作業と、一つの家庭の崩壊があることでしょう。

 良心的でおとなしい人は、たぶん鉄道では自殺しません。私もしないつもりです。自分の都合で死を選んだのなら、他人に迷惑をかけることはありません。最も自然で、おそらく楽なのは、何もしないで自分の部屋にいることです。餓死というのは格好よくはありませんが、一定の時間で必ず人生を終わりにできます。そのような事例も聞かれるようになりました。

 自殺防止は、国の政治の問題でもあります。社会的差別や貧困、経済的破綻などが原因となる自殺は、国の施策によってかなりの程度まで防止できるからです。悩み事を誰かに話すだけで救われる人もいますから、そのような相談窓口も必要でしょう。全国のお寺や教会は「悩み事なんでもお聞きします」の看板を掲げたらどうでしょうか。それでも、先行きに楽しみがなく、楽に死ぬことだけを願望とする老人の絶対数は、まだまだ増えると私は思っています。

 他人のブログを読むことで、一時の破滅願望を客観的に考えられるようになることもあります。私のブログも、どうぞご利用ください。

 その他いまもアクセスが多いのは「軍人恩給は生きていた」「働かざるもの食うべからず」などです。前者は、戦争を指導した高級軍人たちが生涯にわたって手厚く待遇されている不公平を論じたもの、後者は社会的公正と労働問題を歴史的な言葉から考察したものです。

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