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築地市場から豊洲市場へ

「日本の台所」として親しまれてきた築地市場(東京都中央区)が、6日、営業を終えました。1935年の開場依頼、国内外の新線な魚や野菜を取引して83年で幕をおろしました。

築地市場は、関東大震災で焼失した日本橋の魚市場などが移転して開場した、ということです。水産物約480種類、青果物約270種類を扱い、1日に4万人以上が出入りし、世界でも有数の規模で、近年は人気の観光スポットにもなっていました。敷地が手狭になったことや、建物の老朽化から、移転や再整備が検討され、豊洲に移ることになりました。

当初は、豊洲で2016年11月に開場する予定でしたが、小池百合子都知事が、安全性への懸念などを理由に移転延期を表明しました。確かに汚染物質はなくさなくてはなりませんが、その間、膨大な維持費などが豊洲にかかっていたこともあり、この2年余りは、何だったのかと思います。

現在、引っ越し作業の最中で、市場で使われる小型運搬車の「ターレット」(ターレ)やフォークリフト300台以上が、使用開始前の環状2号線を走って、豊洲に移動する様子が報じられています。

築地の場外は、そのまま残るということですが、お店の人が、一緒に閉じると思っている人が多く、お客さんが減るのではないかと心配していました。

豊洲市場は、11日に開場予定です。豊洲市場は、築地市場の1.7倍の40.7ヘクタールの敷地に、工場のような水産仲卸場棟や青果棟が並び、温度管理や衛生管理を強化し、衛生管理の国際基準「HACAP(ハサップ)」導入を食品事業者に義務づけています。国内市場は頭打ちなので、輸出を目指している、とのこと。

総流通量は、ピーク時の1970~80年代は、全国の7~8割でしたが、今は5割台に。消費者の魚離れや漁獲の減少もあって、水産取扱量は最盛期の半分だそうです。

また、外食や小売店で惣菜などをという「中食」が広まり、加工品の需要が増加したこと。商社や食品メーカーは、市場を通さずに安価な輸入加工品を直接仕入れるようになったことなどが、減少の理由です。

豊洲市場では、加工品重要に応えるために、築地になかった「加工バッケージ棟(地下1階、地上5階建て)」を新設しました。煮たり焼いたりする調理からパッケージ詰めまでを機械でできる加工場を作った仲卸業者もいる、とのこと。

魅力を高めることで、どれだけの流通量になるのか、、特に私たち消費者のために、どのような役割を果たしてくれるのか、豊洲市場の今後に注目したいと思います。

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