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小川彩佳アナ「絶句しちゃうんじゃ…」AbemaTV報道番組への不安と覚悟

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9月末でテレビ朝日系報道番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~)を卒業し、10月2日よりインターネットテレビ局・AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』(毎週月~金曜21:00~23:00)の司会進行を務めるテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーにインタビュー。前編、後編に分けて掲載する。

小川彩佳アナウンサー 撮影:蔦野裕

前編では、『報道ステーション』を振り返ると共に、『AbemaPrime』が始まる今の心境を直撃。『報道ステーション』での7年半の中で何よりも忘れられないという東日本大震災の取材、また、初代メインキャスターを務めた古舘伊知郎の影響を受け、「1秒たりとも無駄にしない」と、言葉へのこだわりが強くなったという。

そして、『報道ステーション』から『AbemaPrime』へ。地上波とインターネットテレビという違いはあるものの、どちらも夜のニュース番組。これまでの経験を生かしてスッと入り込めるのかと思いきや、小松靖アナが務めていた『AbemaPrime』の司会進行は「凄まじい仕事」と感じていたそうで、「後任が務まるとは思えなかった」という。

小川アナにとっての大きな挑戦は、『AbemaPrime』では自分の言葉で自分の考えを語る場面が多くあること。『報道ステーション』では、自分の考えを語る機会はほとんどなく、あったとしてもできるだけ短い時間に凝縮させるという作業だったため、慣れていないという。そのため、「絶句しちゃうんじゃないか」と心配する小川アナだが、「ありのままの自分で向き合っていきたい」「自分の中の言葉を探していくしかない」と、しっかりと自分と向き合っていく覚悟だ。

『報ステ』での忘れられない取材

――まずは、7年半アシスタントを務められた『報道ステーション』を卒業した今の心境をお聞かせください。

先週の金曜日のことで、あまりにもいろいろなことが目まぐるしくて、土曜日は夕方の5時半くらいまで寝ました(笑)。いろんなものがワッ!と噴出したのだと思います。どこか気負いもありながら日々過ごしていたので、肩の荷がちょっと下りたのかなと思いきや、すぐに『AbemaPrime』が始まるので、気が抜けない日々が続くなと。終わって感慨に浸る間もなく、新たに気を引き締めているところです。

――『報道ステーション』での7年半振り返って、特に印象に残っていることを教えてください。

東日本大震災の取材は私の中で大きな経験になりました。『報ステ』サブキャスター就任の1カ月前に起きた東日本大震災の現場を度々訪れたのですが、目にしたことも耳にしたこともない打ちのめされるような災害の爪痕と、その破壊にもがく被災者の皆さんを前に、ありきたりな言葉、軽い言葉で少しの時間も無駄にしたくない、という思いが強くなりました。

また、最後の出演に向けて核兵器禁止条約をめぐる取材をすることが多かったのですが、サーロー節子さんという被爆者の方を広島で取材したことがあるんです。サーローさんはICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞した時に授賞式でメダルを授与されスピーチをされたんですけど、以前の取材のつながりでこのノーベル平和賞の取材もすることができました。つながっていく取材が7年半の後半の方では多く、印象に残っています。

そして、古舘さんの隣でサブキャスターを務めさせていただいた経験が非常に大きかったなと思います。

古舘伊知郎に学んだ“言葉”へのこだわり

――ご自身の成長につながったと感じている古舘さんとの思い出を教えてください。

5年間ご一緒していたときは、最後の最後に一度くらいはあったかもしれないですが、褒められたことがなかったんです。厳しい目でご指導いただいていたので。ですが、古舘さんが番組を離れられて富川(悠太)さんとご一緒することになって日々格闘するなかで、ノーベル平和賞の中継を古舘さんが褒めてくださって、あの5年間が報われた感じがしました。

また、その前に『サンデープロジェクト』でご一緒していた田原総一朗さんもそうですが、1秒たりとも無駄にすることなく、その場に一番ふさわしい言葉を古舘さんは日々探り続けていた気がしていて、そういった言葉への意識やスタジオでの何気ない時間も無駄にしないという姿勢にはとても影響を受けたと思います。東日本大震災の取材と、古舘さんから学んだことが相まって“言葉”にこだわる思いが強くなったように感じます。

――古舘さんは本当に言葉を巧みに操り、そして独特な言葉を使われますよね。

そうですよね。打ち合わせの時間もずっとしゃべってらっしゃいました。オンエアでしゃべる時間が限られているというのもあって、その時間に言えないことなどを吐き出されていたのだと思います(笑)

――さすが古舘さんですね。本当にさまざま経験をされた7年半だったと思いますが、ご自身を見つめてどう成長したと思いますか?

ディレクターをはじめスタッフのみなさんが本当に一流で、古舘さん同様に1秒たりとも無駄にせず「『報道ステーション』としては、こう掘り下げます」というエッセンスを凝縮させようとしのぎを削っていた方たちで、そういう中で揉まれた7年半は貴重だったと思います。みなさんの真摯な姿から感じて、体に染みついているものはあるのかな、あってほしいなと思っています。

ただ、『報ステ』での経験はまだ自分の中で整理できておらず、『AbemaPrime』という新たな舞台での生活が落ち着いてきた時に初めて、実感することもたくさんあるんだろうなと感じています。

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