未だに接戦だったなどと言っている人たちがいますが、負け惜しみを通り越して滑稽ですらあります。
この選挙での争点は何よりも辺野古移設を認めるのかどうかです。
これについて沖縄県民はノーを突きつけたのです。
「沖縄県民の決意が改めて表明された 安倍政権による辺野古移設策動を許さず、基地のない沖縄へ」
さて、この玉城デニー氏の圧勝で終わった選挙ですが、若者層は若干、異なる投票行動だったことも話題になっています。
「「生まれる前からフェンスがあった世代」がきらう近視眼の反戦平和」(仲村清司 さん(作家、沖縄大学客員教授))
沖縄における格差はひどい状況にある、だから若者が求めていたのは経済政策だ、というだけでなく、もともと基地問題の位置づけは大きくないという分析です。
それは一面ではそうなんだと思います。
沖縄に限らず、世代間の投票行動に差があることは以前から指摘されてきたことです。
しかし、経済政策だけなく、現状「肯定」の保守化も指摘されているところで、こうした問題はネット社会が生み出した新たな問題です。
2018年10月2日撮影

玉城デニー氏に対する誹謗・中傷レベルでしかありません。
「沖縄知事選の争点は辺野古移設にならなかった。世代間の投票行動の差から考える」(原田謙介氏 NPO法人YouthCreate代表)何ですか、この分析は。
「今回争点となったのは、「基地問題」か「経済の活性化」のどちらを両候補が大事にしているかということである。
もちろん、辺野古移設にNoを主張する玉城氏が翁長前知事の方針を継承し、当選したことの意味は大きいです。
そして、世代間でみれば「基地問題」を大事にする高齢世代に対して、「経済の活性化」を大事にする割合が多い若者世代の声は、結果に反映されなかった。」
もともと経済政策と辺野古移設問題は両立するのです。それをあたかも対立しているかのごとく描き出し、これではあからさまな玉城デニー氏への誹謗・中傷でしょう。
他方で、佐喜真氏が打ち出した公約は、子育て支援とか、医療費の無償化などこれまで自民党が敵視してきた政策で、何故、これを佐喜真氏が公約にしたのかという分析はまるでありません。
携帯電話料金の4割値下げなどと菅義偉官房長官が言い出したときは、あからさまな若者狙いでしたが、これが経済政策ですか。
表層的に公約を抜き出してきただけで、「今回争点となったのは、「基地問題」か「経済の活性化」のどちらを両候補が大事にしているかということである。」というのはあまりの侮辱です。
これで「若者と政治を結ぶ」とは滑稽すぎます。辺野古移設を強行する安倍政権の応援団でしかなく、このような主張しかできないのであれば、永遠に若者と政治を結ぶなどということなどできないでしょう。