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「似非ジャーナリズムと似非政治家の醜い争い」との声も "言うだけ番長"めぐって熱い議論

民主党代表当時の前原誠司氏
 民主党の前原誠司政調会長を評した「言うだけ番長」の言葉の是非をめぐって、BLOGOS内での議論が盛り上がっている。ここまでに出た意見をまとめてみた。【文:安藤健二(BLOGOS編集部】

 前原氏は2月23日夜の定例会見で、産経新聞記者の出席を拒否した。政権与党幹部の記者会見で、特定のメディアを排除するのは極めて異例。前原氏が問題視したのは、産経新聞が前原氏の言動を評して使ってきた「言うだけ番長」という表現。「言葉ばかりで、結果が伴わない人」との意味で、この半年間で計16回に渡って記事に使用してきたという。

 前原氏は出席拒否の理由を「明らかに度が過ぎ、事実と反した、人をおとしめるための悪口を書き続けることはペンの暴力だ。受容の範囲を超えている」と強調。また、産経新聞に対し、文書で報道に関する説明を求めた。これに対して産経新聞は「報道での表現を理由に、記者会見への出席を拒否されたのは極めて遺憾だ。断固抗議したい」と反論している。

 2月24日にBLOGOS内で「前原氏と産経、どっちを支持する?」という設問を用意したところ、読者の方々からは27日16時現在で計148件の投稿が寄せられ、活発な意見の応酬となった。

 まず目についたのは、産経新聞の側を支持する意見だった。国交相時代に掲げた群馬県の八ツ場ダムの建設中止、外相時代に言及した尖閣諸島での不審船のビデオ公開などの施策が軒並み実現できていないのは確かな事実だ。これを評して、「言うだけ番長は、前原氏の政治姿勢を表す、的を射た表現だ」といった意見が多かった。また、バッシングを記者会見拒否で応じたことについても「批判・風刺を受け止められないようでは、政治家としての資質はない」と手厳しい。

 一方で、前原氏を支持し、産経を批判する意見も続々と寄せられている。「レッテル貼りは報道ではない。表現の自由を振りかざして、他人の権利侵害を正当化することは出来ない」「最近のマスコミの世論操作は、度が過ぎるのでは?」と、マスコミの側の行き過ぎた報道や、“品位の欠けた文章表現”に懸念を示す意見が多かった。

 しかし、今回の設問では「どちらを支持することもできない」とする人が最も多かったように見える。国政の重要な問題について対立するのならともかく、言葉の表現をめぐって政治家とマスコミが低レベルな争いをしているとい面も否めない。その意味では、「似非ジャーナリズムと似非政治家の醜い争い」と評する声も的を射ているように感じてしまった。

産経を支持する意見

批判・風刺を受け止められない前原氏に政治家としての資質はない。記者に名刺の提出を強要し、記者会見から締め出す前原氏に、為政者としての資格はない。ヒトラー、スターリン、毛沢東にポルポト。いずれも異論を許さず、批判に弾圧で応えた人々。前原氏の対応に、独裁者の持つ本質的な特徴の片鱗が垣間見える。世耕氏が指摘しておられたが、現場で前原氏の要求に従った他紙の記者達もふがいない。(matumasa氏)
「言うだけ番長」の意味は、前原氏の今迄の政治姿勢を表す、的を得た表現だ。野党と比べ、与党というのは批判を浴びるものだということが、前原氏には分かっていない。このくらいでムキになって駄々こねてたら、政権与党の閣僚、執行部は務まらんよ。メディアによる安倍内閣、麻生内閣へのバッシングは、「言うだけ番長」のレベルを遥かに超えていた。この称号を汚名と考えるなら、実績で評価を取り戻すのが政治家ってもんじゃないかな。(sowhat?氏)
前原氏に対して『言うだけ番長』という表現を使うことを、「明らかに事実と反した」などと感じる日本国民は1割もいないのではないでしょうか?もし「このレベルの表現でNG」という基準をマスコミ全体に適用すれば、今の日本の民放は全滅するレベルです。新聞社の記事に文句があるなら、抗議するなり名誉毀損で訴えるなりすればいい。ただ、この程度の表現を理由に「政調会長としての定例記者会見から、産経だけ締め出す」というのは、政権与党の幹部の立場で到底許される行為ではなく、権力を濫用した言論弾圧以外の何物でもありません。(tak_lived氏)

前原氏を支持する意見

「言うだけ番長」というレッテル貼りは報道ではない。報道の公共性(公正・中立・客観)から逸脱した卑劣な人格攻撃であり、報道犯罪だ。表現の自由を振りかざして、他人の権利侵害を正当化することは出来ない。私権の濫用であり、人格権侵害、犯罪行為(侮辱罪、名誉毀損罪、公務執行妨害罪及び職務強要罪)に過ぎない。何回も執拗に繰返し使って来たことも前原の政治生命を抹殺しようという陰湿な悪意を感じる。(Hexagon氏)
JR西日本で暴虐の限りを尽くした読売新聞の竹村氏といい、産経新聞の記者といいレベルが低すぎる。コメントが「言うだけ番長」。新聞記者が中学・高校生と同じ言葉づかいをしますか?そんな表現しかできない人は新聞記者として記者会見に行く資格はない。(yahoo user 420aa氏)
こういう問題を感情論でやると、結局体制側(この場合前原氏)への反発の声の方が大きくなるのが常。でもさぁ、現実的には現代はメディアの方が力もってますからね。そういう意味で、一方的にあからさまな悪口を書くのは暴力と言われて然るべきだと思うな。報道の自由とかいうけど、なーんか違和感あるんだよなぁ。。「放射能つけちゃうゾ!」とかの時もそうだけど、最近のマスコミの世論操作は、度が過ぎるのでは?世の中悪くしてない??(tty319氏)

どちらも支持しない意見

どちらも支持できない。前原氏にとって図星だったんでしょう。人は自分が気にしていることを言われたときほど腹が立ちます。度量の狭さを明らかにしただけです。産経はこの件では自分が排除されたと主張しますが記者クラブ制度で加盟媒体以外を排除している側でもあります。(DdYMde0PLQ氏)
気に入らない新聞社からの私的な取材の申し込みを拒否するなら問題ないと思うが民主党の役員という立場で記者会見場への入場を拒むというのは明らかにおかしい。しかしマスコミも明らかにおかしい記事を書くので、取材を公益的な活動と見なすことも難しくなっていると思う。どっちもどっち。(壁にむかってつぶやく男氏)
人を貶めるための「ペンの暴力」・・・うん、分かるような気がします。結局「なんだ、どっちもどっちじゃないか」と思ってしまいました。似非ジャーナリズムと似非政治家の醜い争い、と言ってしまうのはちょっと過激過ぎでしょうか。(yahoo user a3666 氏)
※寄せられた投稿の中から主な意見に限って抜粋しました。

関連リンク


【議論】前原氏と産経、どっちを支持する? - ご意見募集中!
【話題】「言うだけ番長」で産経排除 - BLOGOSブロガーの意見まとめ

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