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鉱工業生産8月は弱め、全業種で計画下回る 9月計画も慎重化


[東京 28日 ロイター] - 経済産業省が28日発表した8月鉱工業生産指数速報は前月比0.7%上昇し、4カ月ぶりに上昇したものの、全業種で計画を下回る弱めの結果となった。9月計画も上昇予測ながらも8月時点から下方修正され、慎重になっている。7、8月をならすと指数水準は4─6月期平均に届いておらず、自然災害や貿易摩擦の影響もあって7─9月期は前期比減産となる可能性が高そうだ。出荷指数も同様に前期を下回っている。

生産のプラスに寄与したのは輸送機械で、豪雨で減少していた7月の反動もあり、8月は前月比5.2%増えた。汎用・生産用・業容機械も、引き続き半導体製造装置などが好調だった。

他方で、電子部品・デバイス工業は同8.8%減と前月段階での微増計画が大幅に減少。この下振れが足を引っ張り、全体の生産の伸びは計画を下回る低調なものとなった。

ロイターの事前予測の1.5%上昇も下回った。

この先、9月生産予測指数は前月比2.7%上昇、10月は同1.7%上昇となり、数字上は堅調な増産が続くようにみえる。

ただ経済産業省では誤差調整などを行った9月試算値を0.2%増とみており、現段階での計画が示すほど伸びるわけではないとの見方だ。主要業種で前月に続き計画が下方修正されていること、特に電子部品・デバイスが減産見込みとなっていること、輸送機械の寄与が9、10月ともに低くなっていることなど、けん引役が不在となりそうな状況にある。

同省では「9月調査票回収締切は10日で、6日の北海道胆振東部地震発生に伴う停電で生産が一部停止した影響した可能性も否定はできない」としている。しかし主要業種は10月もさえない計画となっており、企業が「先行きに慎重となっているようにみえる」としている。

農中総研の南武志主席研究員は「企業が想定するほど需要、特に輸出が強いわけではなく、生産の回復力は鈍いと評価せざるを得ない」と指摘。「米中貿易摩擦の激化に伴い、これまで中国でみられた前倒し輸出の反動減で日本の輸出にも下押し圧力が出るほか、9月に入ってからの自然災害の影響も懸念される」として、7─9月の生産活動は低調なものになりそうだとみている。

*内容を追加します。

(中川泉 編集:田中志保 )

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