記事

日本で痴漢が多い理由

 ものごとを外から見る最大の長所として、自分たちが当たり前だと思って何も考えなかったことを、いろいろ教えてもらうことがあります。

1 日本の痴漢

 そのうちの1つに痴漢があり、最近でも『週刊東洋経済』の三上編集長が電車内で痴漢をし、東京都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁に現行犯逮捕されるという事件が起こっておりますが、中国から見ると、それほどの人が何故という感じの様です。

 そこで、『新華網』が在日中国人向けの『日本新華僑報網』の記事を引用して、何故日本で痴漢が起こるのかということを紹介しており(「日本“电车色狼”为何层出不穷?」日本の電車痴漢はどうしてなくならないのか)、なかなか面白かったので、これについて少し。

 記事では4つの原因を挙げております。

(1)人口過密

 日本では女性専用車を設けたりしているが、数も限られているし、東京や京阪神など首都圏には人口が多すぎ、電車に乗る人間が多いので、駅員が防止活動を行っているが、どうしても人手が足りない。

 ビデオが設置される様になったが、これは事後の証拠として使うことを想定してのものであり、痴漢予防にはあまり役に立っていない。 

(2)日本の性文化

 日本の不健康な性文化、特にAVでは周知の様に、変態行為が多数存在する。ストーカーやのぞきもあれば、電車内での実況を真似た様なものも存在する。こうしたものを見て育った男性は容易に痴漢行為に走る様になる。

(3)日本女性の忍耐強さ

 日本女性の忍耐強さが痴漢を助長している面がある。警察庁が3000人以上の女性に調査したところ、声をあげずに、ただ耐えているだけのものが90%にのぼった。

 実際、おそれを抱く者が多く、「逃げる」という選択をし、「大声を出す」という行為を避ける傾向がある。こうした女性の勇気のなさが、痴漢を助長している面がある。

(4)刑の軽さ

 痴漢行為の刑が軽すぎる。もし痴漢行為で女性の下着の中に手を伸ばせば刑法では強制わいせつ罪を適用することも可能である。しかし、実際は刑罰の軽い迷惑防止条例で処罰されることが大半なので、刑を重くすべきである。

2 個人的感想

 いろいろつっこみどころはありますが、おそらく外国人から見た場合こうした説明がわかりやすいのかと思います。

 最近ではいろいろありますが、何だかんだ言って、日本の犯罪発生率の低さ、治安の高さは世界に誇るべきものがあり、人に対しても本当に親切です。その日本で何故こうした「痴漢」という犯罪が日常的に発生するのかという疑問が生じるようです。

 個人的には、日本の場合「ウチとソト」の意識や共同体意識が未だに強く、下手なことをすれば村八分とまではいかなくても仲間はずれにされてしまうので(「震災と集団主義と公平性」参照)、変なことができないというのが、犯罪率の低さや人に親切にする大きな原因ではないかと考えます。

 つまり、共同体意識が強いので、身近な人にはやさしく接しなくてはならないし、犯罪などはもっての他です。しかし、その反動で、知らない土地や知らない相手には、結構ひどいことができてしまうことがあります(旅の恥はかき捨て)。

 そして、「ウチとソト」的発想から知らない人に対する痴漢行為を行うハードルが下がってしまうのではないでしょうか。それにやる人が増えれば、またしても共同体意識が働き、自分がしても大丈夫だろうという考えになり、益々数が増えるといった悪循環に陥る。

 あくまで、自分の思いつきを書いてみただけですが、外国人から見て何故ということを考えてみると、普段はあまり考えないことを考えることとなり、それはそれで面白いなと思ったが故のエントリーでした。



トピックス

ランキング

  1. 1

    ベガルタ選手 交際相手DVで逮捕

    SmartFLASH

  2. 2

    岸防衛相の長男 フジ退社で衝撃

    文春オンライン

  3. 3

    米山元知事が橋下氏の煽動に苦言

    SmartFLASH

  4. 4

    淡々とデマ正した毎日新聞は貴重

    文春オンライン

  5. 5

    任命拒否 背景に大学への不信感

    PRESIDENT Online

  6. 6

    マスク拒否で降機「申し訳ない」

    ABEMA TIMES

  7. 7

    ウイグル弾圧をルポ 朝日に評価

    BLOGOS しらべる部

  8. 8

    TV設置届出? 感覚がズレてるNHK

    NEWSポストセブン

  9. 9

    コロナで潰れる「強みのない店」

    中川寛子

  10. 10

    初鹿明博氏が議員辞職する意向

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。