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“福島児童 甲状腺ガンの疑い・文春スクープ” マコ氏「公益性のため報道した」

週刊文春編集部と共に記者会見するマコ氏。=25日夕、自由報道協会・麹町会見場。写真:中野博子撮影=

 週刊文春(3月1日号)に掲載された「郡山児童に甲状腺がんの疑い」のスクープ記事をめぐって、取材者のおしどりマコ氏と同誌編集部が25日夜、都内で緊急記者会見を開いた。さっぽろ厚別通内科の杉澤憲医師が前々日に記者会見し、「事実と異なる部分があり訂正する」と表明したことを受けたものだ。

 冒頭で週刊文春編集部の前島篤志・統括次長は、「医師の名前は公表していないが、録音やメールのやり取りを保管しており、誤報と言われる意図がわからない」と真っ向から否定した。

 杉澤医師の弁護士は記者団の質問に「(週刊文春相手に)訴訟を起こすつもりはない)」と答えている。記事の根幹部分で誤報があれば、訴訟に至るケースが多い。訴訟を起こせないのは、記事が大意として間違っていないことを示したようなものだ。

 杉澤医師は「小児甲状腺がんの検査結果に対して、被災者の不安を煽らないようにするにはどうすればいいかと(児童の親たちに)相談をしたところ、それが記事になってしまった。おしどりマコさんがどんな人かも知らない。記事になることも仲介の被災者の方に聞いた」と話した。マコ氏は児童の親たちと同席していたようだ。

 マコ氏は「情報源(杉澤医師、仲介の医師、児童の親)は答えられないが、記事にする許可はもらっている。週刊文春に載せたいと情報源に言い、メールで了承ももらっている。23日の掲載についても了解を得ている」と杉澤医師の発言に反論し、情報源とのやりとりの内容を読み上げる場面もあった。

 またマコ氏は「煽るつもりは全く無い。良性でも癌になることはある。思春期以前の小児甲状腺がんのデータが無いことに対して、すぐ切除しましょうというのではなく広く早くエコーをとって、きちんとセカンドオピニオンをとれるシステムが必要」と強調したうえで「公益性のため報道した」と話した。

 今後の活動方針について聞かれると、「福島の人々は『不安を思う自由』さえないと言われている。これ以上そんな思いを抱かせないように今後も動いていきたい」と答え、ジャーナリストとしても活動を続けていく意志があることを明らかにした。

 週刊文春は記事の続報も検討しているという。医師は今回の検診内容を学会で発表しようとしていたが、先に週刊誌に掲載された。これが「否定会見」を開いた背景にありそうだ。スキャンダルを載せる週刊誌だと学会では評価されないからだ。“権威ある”朝日新聞やNHKの報道だったら、果たして医師は内容を否定しただろうか。

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