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トシをとっても責任感の強さは衰えない貴乃花親方 - 山根弘行

共同通信社

「平成の大横綱」貴乃花親方が、〝いじめ〟に押し出された!

9月25日、公益財団法人日本相撲協会に対して、年寄を退職(引退)させていただきたい旨の退職届け及び、貴乃花部屋に所属する弟子、床山、世話人全員について所属先を変更させていただきたい旨の変更願いを提出した。

夕方の午後5時からは、マスコミ約300人を集めた1時間30分に及ぶ記者会見を行い、ほとんどのテレビ局が夕方のニュースで生中継していた。

寝耳に水の、アッと驚く記者会見。理由については、弟子の貴ノ岩関に対する元横綱日馬富士の傷害事件を巡り、内閣府への告発状の内容が協会の弁護士から事実無根とされたことを挙げ、「事実無根ではないと認められない。真実を曲げることは私にはできません」と述べていた。

曲がった事が大っ嫌い!まるで昔の〝江戸っ子〟のような貴乃花親方の〝生真面目な〟記者会見…現役時代のような真っ直ぐな受け答え。

生中継を見て拍手喝采し、「相撲協会のいじめは許せない」「貴乃花らしくていい」と共感を覚えた人も多かった反面、「真面目さが裏目に出た」「親方の頑なな態度が、事態を深刻化させてしまった」「辞めたら協会を変えられない」などなど…。賛否両論が渦巻いたのは言うまでもない。

貴乃花親方が傷害事件を巡り、報告義務を怠ったなどとして協会理事を解任されたのが今年1月の話。3月の春場所での無断欠勤や弟子の貴公俊による暴行問題の監督責任を問われて同月、「年寄」への2階級降格処分を受け、出直しの意向を示していたが…。

被害者から加害者側へーー。
まるでジェットコースターのような〝人生〟だが、その後に続く「レスリング」「日大アメリカンフットボール」「日大チアリーディング」「アマチュアボクシング」「女子体操」等のスポーツ界の〝パワハラ〟〝不祥事〟発覚の引き金を弾いたのが貴乃花だったということは間違いのないところだ。

一方、会見を受け日本相撲協会の芝田山親方(元横綱大乃国)は貴乃花親方の「引退届」や、所属力士の千賀ノ浦部屋への所属変更願いを受理していないと発表した。

書類に不備があるためとしているが、ということは本人はキレイさっぱり辞めたつもりでも、貴乃花親方は25日の時点では相撲協会に籍を残したままということになるが…。そんなことを言われても困る!?

思い起こせば、今から25年前。貴乃花親方とは、ちょっとした〝因縁〟がある。忘れもしない1993年1月。

当時、日刊スポーツ新聞社の文化部記者だった私は、婚約中で〝5・28挙式〟に向け一直線と思われていた〝貴・りえ破局〟を相撲担当記者と共にスクープ。社長賞を頂いたことを今も鮮明に覚えている。

破局会見で、貴乃花親方は「自分の愛情がなくなった」と言って全部の責任を背負った。トシをとっても、責任感の強さは衰えるどころか益々、パワー・アップしている。

「少年たちに携わって少しでも教えられたら。入門する子を増やしていければ」

46歳。まだまだ人生これから!頑張って欲しいものだ。

山根弘行(やまね・ひろゆき) 芸能ジャーナリスト。鳥取県三朝温泉出身。元日刊スポーツ新聞社編集局文化社会部記者。在職中に「日本レコード大賞」の 審査員を長期にわたってつとめる。「宮沢りえ&貴乃花の破局」 のスクープで社長賞。その後、テレビ朝日のワイドショー芸能デスク兼レポーター。イベントのキャスティングやPR等を行うかたわら、フジテレビ「バイキング」にも出演している。

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