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放射線事故対策 米国と日本の危機管理 今後の対応

 原発事故後の米国対処の議事録が公開されました。日本との対応の違いがあきらかにされています。

 50マイル(80km)と20(〜30)kmの避難指示、1言1句もらさず書かれた議事録を作成する国と存在すらない国、最悪を考慮して動く国と大丈夫だろうとたかをくくった国、事故の対処を一言で水だと断言できる国と砂はどうかという馬鹿げた事を聞く国、そしてなにより、国家として当然の行動であるはずの、海外に住む自国民を守るために最大の努力をする国と自国に住む自国民に犠牲を強いる国

 私は米国より日本が大好きです。でもこの危機管理に関しては米国の素晴らしさを認めざるを得ません。

 NHKで危機管理の専門家が、「有事への対応が米国と日本ではちがう。米国はしっかりとした準備ができているんだ。」と解説していました。

 このコメント、なにも説明できていません。日本も準備はしています。政府には計画、文書を含めて形上しっかりした(と本人達が考える)ものが存在します。ただそれを実際に使いこなせる人がいないんです。今回の保安員、原子力安全委員会の人間達も全てある一定以下の対応までは完璧にこなせても(このレベルは定期異動で着任する素人でも可能)、今回のような事象、危機管理、危機対処を全く想定できていないんです。想定していないからこそ行動にも移せません。

 また日本の政府の計画はだいたいの部分を定め、後は運用でという計画が非常に多く、実際具体的に何をやっていいのかがあまりわからないものが多いのです。

 しかも国はその計画を作った後、あとは地方に丸投げし細部は地方の計画でという文章が本当にたくさんあります。丸投げした人たちが、あまりわかっていないのですから、された地方は解る訳がありません。質問しても、それそちらの裁量でとか、地方の特性に準じてとかはぐらかされ、そのまま形だけの文章が残ります。でも時期がくれば対処計画はしっかりしたものができあがったことになるんです。

 ついこの間、米国のロバート・ゲール博士の講演会が栃木でありました。資料を読む限り、放射線事故の健康被害は、今まで述べてきたようにそんなに多くはないと思います。だから日本の政府の対応は正しかったと言うつもりはありません。結果オーライ(いや不安をいまだに招き、信頼を失わせた事を考えると最悪なんですが)なのかもしれません。

 学問はある前提をもとに成り立ちます。例えば経済学は正しく行動する人間達を母体として行動が規定されており、その前提が正しければ不景気、恐慌等は発生しません。ところが実際の経済はそうでないことはみなさんご存知のとおりですし、この人間の不安、信頼をコントロールすることが、難しいながら危機管理において一番必要な事になります。

 今回の民主党政府の危機管理対処はこの点において大失敗でした。前の口蹄疫を含めて本当にへたくそです。事故分析最終報告を待ちましょう。

 でも日本人の「喉元過ぎれば熱さ忘れる性格」がこの危機管理下手の原因なんですけどね。

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