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原発再稼働安全策、福井県は保安院に再検討要求

 停止中原発の再稼働で先頭になるはずの関電大飯3・4号機について、説明に訪れた原子力安全・保安院に福井県側は「国の説明が不十分。安全対策の再考を」と要求しました。朝日新聞の21日朝刊3面《原発ゼロ、再開へ攻防》が伝えました。「原発再稼働ストレステスト、安全委は保安院に同調せず」もあり、再稼働はますます難しくなりました。

 福井県の原子力安全専門委員会は「県が求める暫定的な安全基準では、数値的なものを含めた判断基準が明確になっていることが重要」と主張しました。保安院が「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の技術的知見について(中間とりまとめ)」に盛り込んだ安全対策30項目について、「事故の知見は網羅されているが、どう具体化するのか改めて基準をまとめてもらう必要がある」との立場です。

 これに対して保安院側は「基準化することは4月発足の原子力規制庁の仕事になるだろう」と語っており、福井県が求める暫定基準をいつ提示できるか明言を避けています。保安院としては30項目の安全対策が福井県の求める暫定基準になるとの期待があり、「それだけに、今回の福井県の対応に、保安院の内部では戸惑いが広がる」と報じられています。

 国と地方自治体が原発推進で一致していた時代には、あうんの呼吸で受け入れられた「変化球」が全く通用しなくなった現状を保安院は理解していないのです。住民の厳しい目に晒されている今、要求そのものに答える「直球」が返ってこないと、自治体として住民へ説明が出来ません。

 まして「ストレステストを自ら否定:保安院の技術知見」で指摘したように、ストレステスト(一次評価)がオーケーを出しているのに、実は30項目の安全対策を満たしていない事実が知れ渡れば、保安院の信用は瓦解するしかありません。政治家は駄目でも優秀なテクノクラートが国を支えてくれる――その幻想がここでもまた崩れていきます。

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