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観光客の呼び込みは良いことだけとは限らない

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9月6日に北海道胆振地方中東部発生した最大震度7の大地震。

地震の直接的な被害はもちろん北海道全戸の停電など、様々な困難が発生した。

そうしたことから、北海道の観光地では予約のキャンセルなどが相次いでおり、観光業に大打撃を与えてしまっている。

今回、北海道の高橋はるみ知事は北海道民に対しては「過度に萎縮せずに普段どおりの生活を」と、道外や外国の人たちに向けては「北海道の大部分の地域では、観光客の受け入れに影響がない」と、メッセージを出した。(*1)(*2)

このメッセージを出したのが9月18日ということだから、この3連休での観光収入の落ち込みを危惧しての声明を出すのは、まぁ知事としては当然の仕事と言える。

しかし、では実際のところ、本当に地震は、観光に差し障りがないものなのだろうか?

確かに、今回の地震で発生した問題に対して、回復しているところは問題ないだろう。北海道は広く、そもそも地震事態の被害はなかった地域の方が広い。停電もすでに復旧している。そうした意味で、今現在、地震に関係しなかった地域に対して観光旅行を取りやめる必要はない。

ただ一方で、大きな地震が起きた地域で、続いて大きな地震が起きる可能性がないとは言えない。もし、北海道に旅行に行って、再度地震が起きて、休み明けの仕事に間に合わなかったとしたら、周囲はどう考えるだろうか?

もしこれが9月6日に発生した地震であれば「突然の地震に巻き込まれて大変だったねぇ」と同情もしてもらえるだろう。しかし、地震が起きたところに行って再び地震に合えば「なんでわざわざ、先日地震があったところに行ったのか。リスクを考えなかったのか?」と反応されるのが、残念ながら日本社会である。事象的には同じことでも、前提条件が異なれば、その反応が違うことなど珍しくないのである。

こうした事を風評だと言って批判することは簡単だ。しかし、「続いて地震が起きる可能性」ということを本人が、風評であり、根拠が無いと理解していても、他人が同じように理解してくれるとは限らないのである。

また、観光客は来ても、決して都合のいい観光客だけが来るとは限らない。

震災直後の北海道は、関係ないところから来た人たちにとって、災害の爪痕を見るにはちょうどいい場所でもある。中には、立ち入り禁止区域に立ち入ったり、傾いた家の前でピースサインで写真をとる観光客もいるようだ。(*3)

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