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「専業シュフ」へ~高齢ひきこもりの新局面

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■80代なので仕方がない

ひきこもりに関する議論を見ていると、当事者が40才を超えて、ますます悲観的な考え方が浮かび上がっているようだ。

当事者が40才を超えると、その親御さんは70代なかばから80才あたりであることが多い。まさに「8050」問題なのだが、この頃僕は、それの何が問題なのかなあと思うようになった。

つまり、親御さんが80代になると、親御さん自身の身体がだいぶ弱ってくる。女性であれば、90才手前でお亡くなりになるのが多数だから、それに向かって徐々に弱っていくのだろう。

その時、それまでできていた買い物や家事がだんだんできなくなる。自転車も乗るのが危なくなってくる。

それでも母親たち(父親たちは多くが鬼籍に入っている)は、それまでの習慣を維持しようとするが、自転車に乗っていると、電動自転車に追い越されて危ない目にあったり、2階のベランダで洗濯物を干そうとするとふらついたりする。

それは80代なので仕方がない。

そんな時、身近な人が手伝ってくれると、頼もしい。

■40代高齢ひきこもり当事者は、家事に困難を覚え始めた母を手伝う

その身近な人は、ながらく「ひきこもり」と言われてきた人で、人によっては発達障害などももつが、それが明らかになろうが様子見のまま10年たっていようが、生活の状態としてはひきこもりのままで過ごしてきている。

母親は80才前後、本人は40代なかばから後半。

本人のきょうだいは結婚し、別に家庭をもつ。そのため、80才の母が日々の生活にプチ困難を覚えるようになったとしても、80才母は独立した子どもたちに現状を伝えるのをためらう。

迷惑をかけたくないからだ。

もちろん未だに同居するひきこもりのその40代子どもにも迷惑をかけたくないが、同居しているため、自分の老いをどうしても見せてしまう。

掃除が億劫になっている、洗濯物を干すのがしんどい、毎晩の食材を買いに行くのがキツイ。

そうした「老い」のリアルを、同居するそのひきこもり当事者には曝け出してしまう。

徐々にではあるが、40代高齢ひきこもり当事者は、家事に困難を覚え始めた母を手伝うようだ。

ひきこもりの大多数は普通に外出できるので、その外出(図書館等)のついでに、母がキツくなってきた買い物を代わりに行う。

近くのスーパーに立ち寄り、夕食の食材を購入する。

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