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北朝鮮が思う非核化とは米軍が撤退した朝鮮半島

 南北朝鮮が合意した9月平壌共同宣言合意書の茶番には驚きました。非核化の全体像などここにも無く、核施設を一つ潰すたびに米国から譲歩を引き出す工程表にトランプ政権が納得すると考えた韓国ムン政権は悲惨です。

東倉里のエンジン試験場とミサイル発射台の永久廃棄と引き換えに米国から終戦宣言を引き出し、朝鮮戦争は終わったのだから国連軍は解体、在韓米軍は撤退へと進める意図が透けて見えます。

金正恩委員長が公式な記者発表に臨み「朝鮮半島を核兵器と核の脅威のない平和な土地にするために、積極的に努力することを確約した」と述べた点を、読売新聞は「肉声で非核化に言及したのは初めて」と大甘な評価をしましたが、中身は従来と同じ「米軍が撤退した朝鮮半島」です。北朝鮮の非核化などありません。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の北朝鮮訪問前に中央日報日本語版が《【社説】文大統領の創造的非核化提案を期待する》を出しました。
 《私たちは文大統領の創造的非核化提案を期待する。その案は米国が終戦宣言に参加しても良いという認識を持てるように北朝鮮が非核化履行と関連して誠意を見せるよう金委員長を説得するものにならなければならない。

行動が省略された言葉での「韓半島の完全非核化」の口頭約束程度や、だれの監督も受けない北朝鮮の「1人だけの核廃棄」行為だけでは国際社会の期待を満たすのに非常に不足するという点を北朝鮮は理解しなければならない。

北朝鮮が「申告→検証→廃棄」と続く非核化の最初のボタンである申告の部分で誠意を見せないならば、これは非核化には関心がなく制裁解除だけを狙っているという疑惑から抜け出しにくい》
 韓国の有力紙が心配した通りになってしまいました。もともと文大統領は、北朝鮮は核実験場の廃棄など具体的に非核化へ手を付けたのに米国は軍事演習の中断という元に戻せる措置しか取っていないと、北朝鮮寄りの立場でした。それにしても事前に米韓で打ち合わせを重ねた末がこの結果なら、米国側には裏切り者と映るでしょう。南北協力して騙しに掛かっている形です。

 17日の国連安全保障理事会でロシアの北朝鮮制裁破りが議論されたように、すでに制裁には穴が空き始めています。

 8月の第589回「米朝間で主人公妄想を膨らませる韓国ムン大統領」で「北朝鮮の1年以内非核化意思」を米国に内密に伝えた話を書きました。密室の首脳会談でちょっと水を向けて反応があれば拡大解釈してしまう手口です。

今回もその手口かと見守っていましたが、将軍様のホームグラウンドでは正面から押し切られてしまいました。米国の意向を無視して続々と合意した南北協力事業といい、はっきり言って真正の北の応援団です。来週、国連総会で米国を訪問し、トランプ大統領と会って大丈夫かと心配です。

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