ブロゴスには転載されてはいないため小林先生には届いていないかもしれません。ちなみに尊敬する桑満先生の反論記事も載せておきます。(小林よしのり氏の「女性医師の外科手術はいやだ」発言批判に対する反論、ちょっと事実誤認ではありませんか?)
そのためかどうかはわかりませんが、また医療制度のひとつ、かかりつけ医制度に対してとんでもないことを書かれています。(かかりつけ医という言葉)
>この「かかりつけ医」という言葉がくせ者だ。欧州型の「かかりつけ医」を作って、患者が簡単に専門医にかかれないシステムを導入しようとしてるんじゃないか?患者が簡単に自分の希望で専門医にかかれることが本当に正しいかどうか、それこそ何かあったら緊急の必要はないのにすぐに救急車を使うことが正しいかどうかと同じ今の日本の医療の問題です。
かかりつけ制度、病気だけではなく患者の生活も診ていただき、何かあったらすぐに細かい対応ができるという目的の制度なのですが、専門へのいわゆるトリアージの性格もあります。
大きな病院の専門医にかかるためにはまずかかり付け医を受診して、しっかりトリアージの診察を受けて専門を選別し、正しい専門の病気の患者が正しい専門の先生に届くようにしています。ある意味少ない専門医を効率に運用し無駄にしないための方策で、大きな病院に患者さんの希望で飛び込みでかかると余計にお金を払うようになった制度も同じ大病院への患者の流れ抑制策です。
>自由に専門医を選べる日本型医療制度が崩壊し、欧州型の医療システムに変わっていても、気付きはしないと企む輩がいるのかもしれない。今患者さんが自由に選べている専門医は開業医レベルで、かかりつけ医制度ができても全く問題なく選択の自由は維持されます。開業医の診療レベル含めて患者にさらに優しくなろうというのが日本が目指すかかりつけ医の制度で、欧州型とは関係ありません。(個人的にできるかどうかは診療のレベルを上げなければいけないため少し?ですが)
>「構造改革」やら「男女平等」やら、美辞麗句に騙されてはいけない。貧乏人は「かかりつけ医」で食い止められ、富裕層だけが専門医にかかれる時代が来るかもしれない。日本の保険制度で言えば、貧乏人も富裕層も医療レベルは基本変わりません。お金も変わりません。だからこそかかりつけ医制度は専門医の受診を妨げませんよ。ただ医療の適応をどこまでなどは今後変わるかもしれませんが。
一体誰がこんな思いこみを小林先生に教えているのでしょう。らしくないんだよな。