記事

ネットのデマにどう対処するか

[ブログで画像を見る]

 きょうの新聞に、ネットのデマへの警戒を呼びかける記事が、トップに出ていた。ネット上の情報は、私もよく便利に利用している。自分で動いて探し集める情報だから、信用できるような気もしている。だが、ここに意図的に流されるデマが混入すると、厄介なことになりそうだ。まさにその問題が、近ごろの選挙で無視できない状況になってきているようだ。

 その対策としての「ファクトチェック」呼びかけを伝えているのが上記の記事なのだが、「ファクトチェック」という言葉で、うまく伝わるだろうか。事実はどうなのかを、他の方法でも調べて正確を期しなさいということだろうが、新しい流行語のように拡散したい意図があるのかもしれない。その場合、信用できる「ファクト(事実)」は、どこで手に入るのだろう。たとえば朝日新聞やNHKが報じていることなら、いいということなのだろうか。そうすると、朝日新聞やNHKが間違えた情報を流したらお手上げということになってしまう。

 だが、近ごろのネット情報を見ていると、朝日新聞やNHKが、必ずしも信用できないと思わされる場面も少なくはないのだ。その他にも、オモテ記事の背景だの、別な角度からの見方などもあって、参考になる場合もある。だが考えてみると、ネット情報が正しいかどうかの信頼度は、テレビや新聞よりも高いということはない。事実確認の機能が、それ自体には組み込まれていないからだ。すると信じるかどうかは、受け取る側の裁量に任されることになる。その結果は、自分にとって都合のよい情報を過大に評価するといった、偏向が生まれるのではなかろうか。

 総合して言えることは、ネット情報は「世間のうわさ話」に似ている。不特定多数の個人がバラバラに発信するところにその価値がある。もしここに覆面で強力な発信源が参入してきたら、不当な「世論操作」が可能になってしまうのではないか。それが意図的なデマ情報であったりしたら、その害は計り知れない。その対策として、沖縄の知事選挙では、ネットを監視する専門家のチームを立ち上げたということだ。ネットを悪用しての各種の犯罪も後を絶たないが、ネット犯罪は、その公然性が弱点となる「捕まりやすさ」もある。ネット情報は、現代の世論が交錯する熱いたたかいの場になって行くのだろう。

あわせて読みたい

「デマ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    BTS炎上にみる韓国の被害者意識

    中田宏

  2. 2

    北方領土の交渉で日米同盟に危機

    天木直人

  3. 3

    北方領土の一括返還主張は理想論

    鈴木貴子

  4. 4

    「少年院出身アイドル」の破壊力

    松田健次

  5. 5

    経済不振で日本叩きを始める韓国

    WEDGE Infinity

  6. 6

    北方2島返還で日本は多くを失う

    木走正水(きばしりまさみず)

  7. 7

    NZ航空の低レベルサービスに驚き

    かさこ

  8. 8

    言い間違い連続の桜田大臣に呆れ

    小宮山洋子

  9. 9

    新型Mac miniは「いちいち快適」

    常見陽平

  10. 10

    徴用工 海外の日本資産も注目か

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。