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辺野古への土砂投入でジュゴンが生息危機に!

辺野古埋め立て工事がジュゴン生息に大きな悪影響を与える可能性があると話す向井宏さん。(写真/土岐直彦)

辺野古新基地建設(沖縄県名護市)の海面埋め立てで、周辺の海草藻場を餌場とする国の天然記念物・ジュゴンの生息に危機が迫っている。8月13日には、海洋生物学者の向井宏・北海道大学名誉教授が京都市内で講演(No Base! 沖縄とつながる京都の会主催)し、国際的な稀少種保護の緊急性を訴えた。

哺乳類で人魚伝説の元とされるジュゴン。インド洋や西太平洋に生息するが各地域で激減、沖縄本島はその北限で環境省は絶滅危惧種1Aに指定する。本島周辺での近年の確認はわずか3頭。うち1頭は工事進展とともに行方不明に。

向井さんは、辺野古・大浦湾は沖縄本島では最大の海草藻場が広がり、ジュゴンの食跡が何カ所も確認されたと説明。森と川、マングローブ、サンゴ礁が育む生物多様性に富む「本当に貴重な海」と指摘した。約260種の絶滅危惧種を含む約5300種もの海洋生物が生息する。

こんな「いのちの海」を国は護岸が完成した個所から土砂を投入すると県に通告。海草藻場やサンゴ礁が“埋め殺し”され、取り返しがつかなくなる。

向井さんは「この海を守らなければ、生物多様性条約(日本は1993年、締約国)も守れない。戦争の基地を造るために、私たちの税金でこの自然を壊そうとする。なのに、ジュゴンの保護予算はゼロ。このままでは絶滅する」と憤った。

(土岐直彦・ジャーナリスト、2018年8月31日号)

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