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ガラパゴスが終わる日

一週間ほど前の日経新聞の7面に「開かれた英国、日本に針路」という記事がありました。あまり目立たない記事でしたので見落とした方も多かったかと思います。私はこの記事を読んでいて、「あぁ、ようやく日経にもイギリスと日本の比較記事が出たのかな」と嬉しい思いがしました。

実は私のブログでは2010年4月29日に英国との比較について書いています。ご興味のある方はご覧下さい。
イギリスとニッポンその1

イギリスと日本はいろいろな点で似ているところがありますが、島国である点が似た者同士なっている大きな理由の一つではないかと思っております。

イギリスも大陸側とは簡単に宥和しないし、しようとしません。例えばEUの中でユーロを導入しない「かたくなさ」も見せました。一方、イギリスのバックにはアメリカがついていて様々な意味でイギリスがヨーロッパ圏でありながらアメリカとの距離の方が近い感じがします。

日本も大陸にある中国、韓国を始め、東南アジア諸国と近いようでまだまだアメリカの影響を強く受けています。

そんなイギリスがかつて英国病になった理由は大きな政府と福祉にしがみつく国民でありました。大きな政府は楽そうに見えますが、政府は提供ばかり出来ません。提供する為にはそれなりの税収が必要です。国民へのサービス代が賄えないから税金がどんどん上がったのです。国民の不満は募り、ストライキ天国と化しました。

ところでイギリス連邦であるカナダは医療費が今でも全面的に無料です。出産しようが、入院しようが無料です。費用がかかるのは歯科関係、処方箋を含む薬代、あとは救急車代ぐらいでしょうか?これを聞いて「いいな」とつぶやいた日本の知り合いは数知れず。ですが、私はカナダの医療システムが嫌いで極力日本に行くたびに「不具合」を直しています。何故嫌いかといえば医療システムが古く、検査や専門医の予約はなかなか取れず、ホームドクターの質にも疑問があるからです。

ちなみにカナダに優秀な医者が少ないと言われているのは、稼ぐならお隣アメリカに行くから、といわれています。そして、例えばオンタリオ州では財政が極めて苦しい。その理由は社会福祉費用がかかりすぎているのです。本件については今度詳述したいと思いますが、結局、競争原理をどこかで働かせなくてはいけないのであります。

イギリスの場合、英国病の処方のため、「鉄の女」、サッチャー元首相が小さな政府を標榜し、国営企業を民営化し市場原理と競争原理を取り入れました。もちろん、即効性はありません。数年経ち、ようやくその効果が見え始めました。その頃はサッチャー氏は首相からは降りていましたが、92年ごろから長期にわたる繁栄が始まったのです。

さて、日経新聞の記事の最後にとても意味ある一説があります。
「海外に積極的に投資するとともに国内雇用を維持する為に外資も拒まずに投資を受け入れる。日本が英国に学ぶべきなのはその開放性ではないだろうか。」

日本は産業の空洞化が叫ばれています。そして、日本企業が外に行けばマイナスでしかない、という根本発想がそこにあります。しかし、これからは外国の会社が日本に生産拠点を持ち、外資系企業に働く日本の従業員というスタイルも受け入れていくことが必要です。つまり、日本は海外からの直接投資をもっと受け入れることで日本人の雇用を確保するという発想に切り替えていく必要があります。

そのとき、日本はガラパゴスというスタイルから脱却することになります。なぜなら外資はワールドスタンダードにそれぞれの国の特性のフレーバーを加味するという考え方です。日本のガラパゴスは逆で日本スタンダードにワールドスタンダードのフレーバーを足す、という発想です。ここが大きく変貌すると日本はもっと腰が軽くなり動きが良くなる気がいたします。

今日はこのぐらいにしておきましょうか?

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