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安倍首相、被災地視察日に一泊20万のホテル宿泊 災害より総裁選か(横田一)

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被災地を視察する安倍首相(手前左)。この後、たった4時間で切り上げ岸田氏との会食へ。8月5日、広島県呉市内。(撮影/横田一)

西日本で記録的豪雨の予報(警報)が出た7月5日夜に赤坂自民亭の懇談会(飲み会)をキャンセルせず、「豪雨災害よりも総裁選対応優先」「初動が遅れた」などと批判された安倍晋三首相が1カ月後の8月5日、広島被災地視察でも総裁選最優先の姿勢を露わにした。現地視察をたった4時間で切り上げて、海沿いの豪華リゾートホテルの高級レストランで岸田文雄政調会長と会食。赤坂自民亭ならぬ“広島自民亭”で総裁選対策に精を出したといえるのだ。

羽田空港を午前11時に自衛隊機で出発。「自衛隊機で点滴を受けながら休養していたのでは?」という健康不安説も頭を過る中、13時前に広島空港に到着した安倍首相はバスで被災地を回ったが、まだ日差しが強い17時5分、「空と海に囲まれたアーバンリゾート」が売りの「グランドプリンスホテル広島」に到着。視察日程表には18時半着とあったため、1時間25分も予定を前倒しにしたことが判明。結局、視察時間は約4時間、バスの移動時間を差し引くと、約2時間にすぎなかったが、泊まったのは「一泊20万円のスイートルーム」(従業員)。そして19時半に安倍首相は、ホテルに駆け付けた岸田文雄政調会長と22階にある「ステーキ&シーフード ボストン」で会食。ここで総裁選などに関する意見交換をしたというのだ。

「総裁選第一・被災者二の次」の姿勢は視察行程を見ると、より明白になる。2日前の3日には石井啓一国交大臣が記者会見で、広島県呉市安浦町の野呂川ダムでルール違反の大量放流について言及し、「県が設置した検討会に国交省職員を委員として派遣し、一緒に検証する」という方針も明らかにしていた。「広島・呉の野呂川ダム検証に職員派遣 国交相、大量放流巡り」(『産経新聞』8月3日付)と報じられたのはこのためだ。

安倍首相は当然、野呂川ダムの放流で被害を受けた下流域の被災住民と面談して、「ルール違反のダム放水操作で被害が出た可能性があり、検証で『人災』という結論が出たら補償金をお支払いします」といった説明をするに違いないと思った。

しかし安倍首相は、最後の視察地の呉市吉浦町からわずか10キロ先のダム下流の被災現場(JR安浦駅周辺)にまで足を延ばさず、現地視察を続けることが十分に可能な17時すぎに“広島自民亭”のあるホテルに駆け込んだのだ。

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