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医学部81大学の8割で女子合格率低く男女差

医学部医学科がある全国81大学の入学者選抜について調べた結果、78%で、過去6年間の入試の平均で、男子受験生の合格率が女子の約1.2倍だったと、昨日4日、文部科学省が発表しました。

男女差が最も顕著だった順天堂大学では男子9.16%に対して女子5.50%で、1.67倍の差がありました。全国でみると、男子11.25%、女子9.55%で、1.18倍の差がありました。不正入試が発覚した東京医科大学を除いて、女子などを不利にする得点操作を行っていたとする回答は、ありませんでした。

東京医科大が、女子や3浪以上の男子に、実質減点する得点操作をしていたことを発端に調査が行われましたが、この8割近くの医学部での男女差は、不自然なものだと思います。2017年度の学校基本調査によると、志願者に対する入学者の割合を全学部学科でみると、女子は入学率が15.87%で、男子の13.15%の約1.21倍でした。

理学系や工学系の多くの学部でも女子の入学率が男子より高いのに、医学系だけは男子が女子の1.1倍で、今回の調査結果と似た数値になっている、とのこと。なぜ女子のほうが入学率が低いのか、医学部の入試が、病院の勤務と密接に関連している、と多くの関係者が指摘している、と報じられています。

私立大の入試担当者からは、面接での点数を低めにするなどの方法で、意図的に女性の合格者をしぼっているという話を聞いている、としています。出産で休んだり、当直などを周りがカバーしたりすることが負担、という話もあります。当直や呼び出しを中心に担っている男性医師を優遇するのは仕方ない、とも。

文部科学省では、今後、男女の合格率の違いの理由などについて、大学側の説明を求める、ということです。前にも述べましたが、医師の働き方を改めるなど、抜本的な改革が必要で、小手先で長時間労働をしやすい男子を優遇する、ということは、間違っていると思います。

先月には、東京医科大入試で得点操作が行われていた問題で受験生などを支援する、「医学部入試における女性差別対策弁護団」が結成され、全国から弁護士57人が参加しました。共同代表の角田弁護士は、「この社会は脈々と女性差別が続いている。いかに根絶するか、日本社会全体が問われている」と語っています。

弁護団によると、希望があれば、東京医科大に、得点開示と受験料返還などを求める、ということです。得点操作で不合格になったことがわかった場合は、入学資格の付与や賠償金請求なども検討していく、とのこと。こうした取り組みで、ひとつひとつ正していくことかと思います。

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