記事

「災害のなか日本のために働く人は尊い」という賛美の危険性。


「日本のために働いてくれてありがとう!」

という賛辞の裏では、十分な報酬をもらえず命がけで働いている人たちがいるわけですね。

彼らが心からの「やりがい」を感じているならいいですよ。

災害支援NPOとか素晴らしいし、ぼくも寄付してます。

が、仕方なく経営者からその仕事をやらされているとしたら、普通に悲惨じゃないですか。

これは決してバカにしているわけではなく、しょせんは「労働者」ですからね。

経営者が命がけで働くならまだしも、一介の労働者(年収300〜500万円)が「日本のために命がけで働くんだ!」なんてのは、経営者に搾取されてるとしか思えないです。

むしろ「こんな賃金で命がけで働かせるなんて、経営者はおかしい!」とキレるのが普通じゃないですかね……。

「日本の安寧」が安い労働力を使った搾取で成り立っているとしたら、それは唾棄すべきことです。

そもそも人は命がけで働くべきではないし、どうしても人間が必要なら、それに見合った高報酬を与えるべきです。

もしも高報酬の負担が消費者がのしかかるとしても、それは社会を維持するコストとして容認されるべきです。


こうした構造を見落としたまま「命をかけて日本のために働く人たちはえらい!ありがとう!」と安全な自宅から礼賛するのは、厳しくいえば、愚鈍な悪だと思うんですよねぇ。

あわせて読みたい

「災害」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。