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今こそ止める時。止めなければいけない時。

最近、自民党の総裁選をめぐるさや当てが面白くて仕方ない。

石破茂・元幹事長陣営が掲げた「正直、公正」というキャッチフレーズ。

権力の頂点に立とうとする人のメッセージとしては、何ら不思議ではない、むしろ、当たり前過ぎるくらいのこの一言に、なぜか批判が飛ぶ。

それって、普通に考えればそれだけでおかしくって、客観的には、対立候補のアベシンゾウとその取り巻き達が「自分たちが正直でもないし、公正でもない」ということを日頃からしみじみ感じているからこそ、思わず悪態をついてしまっているようにしか見えないのに、そのことにすら気づいていないのかお前らは・・・という何ともシュールな戦国絵巻が展開されている。

個人的には「森友」とか「加計」なんて話は、正直どうでもよいのだけど、自分たちを客観視できない人々に囲まれている政権、というのは、やはり有害無益でしかない。

そしてそれ以上に、この6年の間、今の政権になってから、政府がやたらと民間事業者のビジネスの領域にまで首を突っ込んでくるようになったこと、そして、あたかも「国家主導」で産業政策を引っ張っているような面をしている人間が増えたことに自分は一番辟易している。

元々、経産省界隈にはそういう類の人間が比較的多かったのだけど、それまでは他の役所の牽制機能もあって、何となくバランスがとれたところに収まっていたのところはあった。

それが、今の総理との相性もあって、ここ数年、そういう輩がやたら増殖し、「成長戦略」の名の下に無駄な予算を使っては無駄な“官製事業”を打ちまくり、民間事業者の経営に土足で踏み込んで余計な口を出す。

人工的に作出した金余り現象のおかげで、見かけの経済成長率こそ辛うじて横ばい+αを確保しているものの、内実は全て将来世代へのつけ回しだから、まだまだ先が長い世代の我々にとってはたまったものではない。

そして、財政上の問題以上に、今の、この国の生の実態を直視することなく、10年前、20年前の感覚で「技術立国」とか「知財保護強化」といったお題目を唱え続けるセンスのなさもまた致命的だと思っている。

今必要なのは、この国の現実を見つめること。

そして、財政規律を徹底して、近い将来、国が沈没するリスクを最小限に食い止め、「小さくてもしぶとく生き残れる国」を目指すこと。

なのに、そういった声は黙殺され、決して整合的ではない人気取り施策ばかりが先行することに、危機感は強まる一方である。

自分は、石破茂、という候補者が総理総裁にふさわしい人物だと信じているわけではない。

ただ、今回ばかりは、この国の闇をこれ以上広げないために、死に物狂いで頑張っていただかないといけないな、と思っている。

現首相に“No More”を突き付けるために。そして、この国に残された微かな未来への希望を守って、保ち続けるために。

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