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  • mkubo1

日本にIT企業が育たない理由は?

今日は、某IT会社の社長とヘッジファンドのオーナーと会食しました。
いろいろと話していたのですが、日本には、真のIT企業がほとんどないということを社長が言っていました。
社長曰く、今となっては、検索エンジンは、Googleが独占しているのですが、以前は、いくつかの日本の検索エンジンの方が性能が良かったのだそうです。
しかし、なぜ、Googleが生き残ったのか。

それは、お金だそうです。
つまり、ある一定の性能に達するまでは、IT会社なんてのは、赤字の垂れ流し。
米国は、ベンチャーキャピタルが豊富であり、エンジェルなんて呼ばれる資金も豊富です。
ですから、赤字でも、投資家は、耐えるだけの力(ゆとり)があるそうです。

一方、日本は、投資家の懐が寒いというか狭いというか。、
すぐ利益だとか、上場(IPO)と言い、資金回収に走る傾向にあるそうです。
だから、技術を持っていても、育たないのだそうです。

ということは、優秀な技術者も資金豊富な米国へ向かう傾向があるわけです。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、IT業界というのは、各分野で、1社が圧倒的なシェアを持つ傾向があります。
OSのマイクロソフト、検索エンジンのグーグル、SNSのフェースブック、アップルもそうでしょう。
フェースブックを利用する人は、ミクシーも使うという人は少ないはずです。
結局、フェースブックに集約されます。
検索エンジンも同じなのです。

しかし、フェースブックにしても、グーグルにしても、すぐに、黒字の大企業になったわけではありません。
グーグルなんて、売上もないのに、資金提供者がいたりしたわけです。
それも、10万ドル、100万ドル、そして、2500万ドルと資金提供者がいたわけです。

つまり、IT関連の新規事業を立ち上げようとすれば、億単位の資金が必要ということです。
そういう資金を拠出する投資家が、米国には存在し、日本にはいないのです。
だから、技術があっても、事業として立ち上がらないということのようです。

IT会社の社長さんのご意見ですから、多少のバイアスはあるかもしれませんが、経済的な理由は、日本で、ベンチャー企業が育たない理由の大きな部分を占めるのだと思います。
先立つものがないと何もできませんからね。

で、3人の話は、日米の経済の違いになったのですが、米国の株式市場は、最高値をうかがう水準にいて、日本の株価は、(今は勢いがあるものの)底値から、ようやく脱した水準にいるという、天と地の差があるわけです。
政策の差と言えば、それまでですが、結局、この差が、日米の差をさらに拡大しているわけです。

社長が言うには、民間がいくら努力しても、政策が悪ければ、マクロ経済が悪くなり、民間企業の努力では、どうしようもないものがあるとのことです。
日銀の金融緩和にしても、「何を今頃やっているですかね」と手厳しい一言。
Too late to small...どこかで聞いたフレーズです。

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