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ホンダ「スーパーカブ」に魅せられたマニアックすぎる男たち

東京タワーが完成し、チキンラーメンが発売開始された昭和33年(1958年)に産声を上げたのが、ホンダのスーパーカブだ。誕生から60年。郵便配達や出前などだけでなく、そのかわいいフォルムから通勤・通学に使うファンも多いこのバイクに、魅入られた人々の姿を追った!

●「オーナーの聖地」となった蕎麦店


「スーパーカブは、そば屋に向いている」
そんな本田宗一郎氏のひと言で、東京・田園調布にある蕎麦店「兵隊家」が、一般週刊誌に向けたスーパーカブの広告第一号のロケ地として選ばれた。

以来、このお店では、スーパーカブを出前の足として欠かしたことはないという。

「新モデルも使い始めたばかりです」と、店主の望月仁さん。今ではカブの愛好家の間で “聖地” のひとつとしても知られ、お店で蕎麦を食べるオフ会などが年に何度か開催されているという。

【関連記事:世界一となった「ホンダジェット」】

●スーパーカブ1台でキャンプ


50ccのスーパーカブに、キャンプ用品を満載してキャンプ場に出かけるという岡右峰さん。父から乗っていたカブを譲られたことが、カブ生活の始まりだった。 

新聞配達などで使われるビジネス用の「プレスカブ」で、「大きな前カゴがつき、荷台も普通のカブより大きいのでたくさん積めます。現地での薪拾いや食材の調達も楽です」。

荷物満載でもリッター60キロは余裕。ただし、原付なので時速30キロ以上出せないのが目下の悩みだ。

●高速道路も走れるカブ


このカブが撮影された場所は、東名高速道路の港北パーキングエリア上り。つまり、高速道路を自走してやってきたのだ。

「60代でスーパーカブにリターンしてきた」と語るのは、オーナーのいまりんさん(仮名)。 

「人と違ったカブに乗りたくて、市販されている128ccへの排気量アップキットを取りつけました。これで白ナンバーの軽ニ輪に変身」

現在は速度アップに備え、前輪ブレーキをディスクブレーキに換装する予定だ。

●真っ赤に燃える情熱「郵便配達カブ」を作った男


「地元の埼玉県浦和市から京都くらいまでならこのスーパーカブC90で行きます。原付二種なので、速度も一般車と同じ時速60キロまで出せて、流れに乗れるので気になりません。今日もこれから伊勢志摩まで走ります」と言うのは会社員の川井悠さん。

乗るのは、真っ赤な郵便配達仕様だ。

「幼いころからカッコいいなと思って」自らカスタマイズ。後部ケースやフロントのバッグは限りなく本物に近い。「全国どこでも道を聞かれて困ります」と笑う。

●積載量の限界を超えた牽引機能つきカブ


「カブの魅力は、なんとなくふざけたフォルム。私のカブは『なんちゃってダートラ仕様』」と言うのは会社員の 小峰啓介さん。

「ダートラ」とは、ダートでのタイムを競う走行競技。スタイル優先でダートラ仕様にしたものの、積載能力がなくなり、趣味のキャンプに行くため苦肉の策で牽引車をつけた。

「子供が使わなくなったキックスケーターなど、ほとんどリサイクル品を使い改造費は1万円ほど。一輪なので、運転には特別な技もいりません」

マニアのカブ愛は止まらないのだ。
(週刊FLASH 2018年8月14日号)

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