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沖縄県知事選挙 埋め立て承認撤回? 立候補を予定している佐喜真淳氏の辺野古への説明は有権者欺し 自民党政権は本気で県外移設を交渉せよ

 翁長知事が死去され、沖縄県知事選挙が来月、行われることになりました。
 保守政治家として、その信念を貫き、最後の最後まで辺野古移設に反対のための行動を取ってこられた翁長知事に敬服するものです。

 その翁長氏の次は誰が知事になるのか。
 政府自民党は、辺野古移設を実現するため、さっそく佐喜真淳氏(宜野湾市長)を候補として擁立しました。公明党も支援するということになっています。
 もっとも公明党本部は県外移設という方針ですが、そこはお構いなく、公明党も辺野古移設を推進するために佐喜真淳氏を支援するという構図です。

 この佐喜真淳氏は、宜野湾市長選挙のときも、辺野古移設は黙りでしたが、今回も立候補の表明にあたっては、やはり黙りです。
沖縄県宜野湾市長選 沖縄、宜野湾市に基地と貧困を押し付けてきたことを私たちは反省しなければならない

   黙り=推進

なのですが、推進と言ってしまうと、多くの票が逃げていくことはわかりきったことなので、敢えて黙りで通すという戦法です。
 自分の公約を訴えて、それによって有権者の支持を獲得する、これが民主主義社会における選挙のあり方なはずなのに、沈黙するというのはこの民主主義の否定でしかありません。

 ところが、対立候補に玉城デニー氏が立候補を決意すると、佐喜真氏は、埋め立て承認撤回もあり得ると発言したのです。
佐喜真氏「撤回あり得る」 辺野古是非は明言せず」(琉球新報2018年8月25日)
「9月30日の沖縄県知事選に出馬する前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)は24日、県が進めている辺野古新基地建設の埋め立て承認撤回の手続きについて「しっかり精査し、瑕疵(かし)、法令的に問題があれば撤回もあり得る」との考えを明らかにした。」
 本気で撤回を考えていると思いますか。
 「慎重に検討した結果、撤回はしないということになった」ということは目に見えています。
 辺野古移設反対派が予想外に早く、しかも玉城デニー氏に一本化が決まりました。
 強敵が現れたわけですね。
 市長職をなげうっての立候補だったのに、玉城デニー氏の立候補は青天の霹靂だったのでしょう。なので黙りで押し通そうとしたのに、さらに踏み込まざるを得ないほど、焦ったのでしょう。

 しかし、だからと言って、「承認撤回もあり得る」という発言をするのはいかがなものでしょうか。争点化されれば負けることが自明だからこそ、こうした心にもない発言をしていることがあまりに露骨です。
 これこそ有権者欺しの極致です。
 公明党支持層への「配慮」であることも露骨なのです。

北海道 幾寅駅より



 他方で、自民党政府は、沖縄県側に承認撤回を延期して欲しいなどと言っています。
政府、辺野古埋め立て承認撤回の延期要請 県は土砂投入前の方針」(北海道新聞2018年8月14日)
「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府が県に対し、翁長雄志知事が表明した辺野古沖の埋め立て承認撤回について、延期するよう要請していたことが分かった。」
 自民党政府が、今、土砂投入を強行しようとすれば知事選挙に不利になると認識した上でのものですが、そうであれば佐喜真氏の言動とも相まって、県民(有権者)欺しです。
 政権側が擁立したのが佐喜真氏です。その公約には責任を持つという姿勢が全くありません。

 こんな小細工をしなければならないような選挙に意味があるのですか。
 政府は直ちに辺野古移設を断念し、米国側と県外移設に向けて協議をすべきです。
 本気でね。

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