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K-popはいかにして世界制覇を成し遂げたのか?

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2017年パフォーマンスするBTS (Photo by RB/Bauer-Griffin/GC Images)

世界市場で50億ドル(約5,500億円)という成長を築いたK-pop。BTSの『Love Yourself:Tear』がビルボード200で初登場1位を獲得し、史上初の快挙となったのも記憶に新しい。アメリカ国内のスタジアム・ツアーをソールドアウトにするまでとなったK-popの軌跡を振り返る。

ニュージャージーの蒸し暑い夏の日、数多くのファンが外国語で絶叫している。その週末、韓国のポップ・ミュージックのアメリカ人愛好者たちがニューアークのプルデンシャル・センターを埋め尽くした。駐車場には、EXO、Red Velvet、BTSなどの韓国のポップグループの楽曲のフックをつなげて歌っている一群がいる。その中でも、聞いた途端に自然と身体が動いてしまうBTSの「Fake Love」で、彼女・彼らの歌声は一層大きくなるのだ。近寄って見てみると、10代で構成されたダンスグループがK-popのミュージックビデオで覚えた独特のダンスを他のファンに教えたりもしている。

また、会場の他の場所では、ソングライターのミート&グリート、ヘアメイクの個人レッスン、「韓国でアイドルに会う:現実vs期待」などのテーマで複数のパネルディスカッションも行われている。(ここで司会を務めたK-popブロガーのWhitneybaeが「韓国は礼儀に非常に厳しい。新人グループは敬意を示し、握手をし、90度のお辞儀をする。しかし、年長のベテラン・アイドルになると「元気か?」のように、フレンドリーでアメリカ的な挨拶をするようになる」と助言する。)

このイベント、KCONが初めてアメリカで開催されたのは2012年だが、その頃に参観していたのは200〜300人程度のK-popファンと好奇心旺盛な地元住民だけだった。その後、参加人数は12万5000人以上と膨れ上がり、現在はアメリカ両海岸でイベントが開催されている。

「前回イベントでのファンの歌声があまりも大きくて、主要な音楽業界の関係者は、天井を突き破りそうな勢いの、これほど大きな歌声は一度も聞いたことがないと話していた」と、KCONオーガナイザーのアンジェラ・キロレンが教えてくれた。

KCONの人気上昇はK-popのワールドワイドな認知度の上昇と比例している。この5年間で(韓国以外の国では)ニッチなジャンルだったK-popが50億ドル(約5500億円)の世界市場と急成長した。

そして、西洋世界におけるK-popの存在感の大きさは10月6日に確固としたものになるはずである。その日、ニューヨークのシティ・フィールドで、韓国ソウルの7人組グループBTSが、アメリカ国内のスタジアムでコンサートを行う最初の韓国人グループとなるのだ。数分でチケットがソールドアウトとなったこの日の公演は、7月にビルボードUSホット100で初登場1位となったBTSのヒット曲「Fake Love」を引っさげてのライブとなる。

ちなみに「Fake Love」のミュージックビデオ(MV)はYouTubeで初公開後24時間で3500万回以上再生され、テイラー・スウィフトの「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ〜私にこんなマネ、させるなんて」のMVの再生回数記録を追い抜いた。そして、5月にリリースされた彼らのアルバム『Love Yourself: Tear(原題)』はビルボード200で初登場1位を記録し、リリースから1週間で13万5000枚を売り上げている。

人気が出ているのはBTSだけではない。6月には4人組のBlackpinkの「Ddu-Du Ddu-Du(原題)」がチャートで55位となり、韓国の女性グループのシングルとしてはチャート最高位での初登場を果たした。また、12人グループのSuper Juniorは現在「Lo Siento(原題)」という、韓国語とスペイン語で歌うラテンソングがヒットしていて、YouTubeでの再生回数は3700万回を超えている。

「どんな場合も、先陣を切ってジャングルに分け入り、道を切り開き、存在感をアピールする人が必要だが、K-popに関して言えばそれを担ったのがBTSだと思う」と、アメリカ国内のラジオ局68局を所有するアルファ・メディアのコンテンツ部門副社長フィル・ベッカーが言う。「たぶん、半年後には世界的に有名なアメリカの主要アーティストがK-popのレコードに登場という話題を話していることだろう」と。

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