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ライブ動員10倍 笑いにおける笑えない現実を笑いに叩きつけるAマッソの「怒気」

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「女芸人はデブとブスしか求められてない」

そして2018年に入り、光明というには問題を含んだ形で、加納の言葉がネット界隈に踊った。「ゴッドタン」(テレビ東京 2018年2月10日放送)「腐り芸人セラピー」に出演した加納は、「(バラエティで女芸人は)デブとブスしか求められてないんですよ」と発し、笑いの「質」で勝負する機会を女芸人は男芸人よりも得にくい現実があることを指摘し、ボヤいた。これは別のメディアでも「女芸人はデブとブスばかり、いったい何の競技やねん」と毒づいている。(加納によるこの視点はかねてから抱いていた自論で、2017年の単独ライブでのコント「進路相談」がその先鞭か。)

女芸人の需要と現実、言われてみれば確かに…である。この発言に関しては下記に引く「いいんちょ」氏によるブログ記事が詳しく言及している。
< 「女性お笑いコンビ・Aマッソがコントでぶつけた『絶望』」(筆者:いいんちょ 2018年4月11日) > http://blogos.com/article/289479/
笑いにおける笑えない現実を笑いに叩きつける「怒気」含めてのAマッソの道。その最新の通過点として2018年7月の本多劇場での単独ライブに至っている。

このライブで見せた一本目の漫才に、勝ち負けへの気概のようなものを強く感じ、「あっ」と見入った。
< 第五回単独ライブ「おんちょいな」(本多劇場)2018年7月25日26日より >
村上「あのう、休みの日ぐらい●●●に説教したいやんか」
加納「もう一回言って」
村上「休みの日ぐらいさ、ゆっくり家でな、●●●に偉そうに訓示垂れたりしたいやん」
(中略)
村上「それでなネットでええの見つけてん。それもう買(こ)うたで。室内で▲▲▲できる●●●」
ふたり「ウェ~イ!」
加納「不道徳! ▲▲▲? どうやんの・・・」
(後略)
伏字(●●●)にはある有名人の名が挙がり、もう一つの伏字(▲▲▲)には手段が入る。まだメディアでは披露されていないネタなのでここでは伏せる。

既視ではない未視の笑いを志向し、ネタのアイデンティティを放ってきたAマッソ。その道で熱心なファンを獲得しつつ、わかりづらいと一蹴されることも含めての場数と経験が、現在も進行形だ。

ちなみにAマッソは、M-1で2016年17年と2年連続で準決勝進出。キングオブコントでは2017年に準決勝進出。賞レースでの当落経験はそれなりに積んでいる。あとは、その先に進むためのネタのチューニングにかかっている。

ネクストステージに進むため、これまで意図的に避けてきたチューニングが本多劇場でのこの漫才だったのなら、このネタが年末あたりにAマッソの行く道を大きく左右しそうな気がする。

とまあ、それにしても村上の愛嬌が右肩上がりで微膨張している気配についても稿を続けたいのだが、これは村上が「まいど」と発する場面を芸歴に沿った時系列でモーフィングする動画を提示するぐらいの手間がないと、何も伝わりそうにないので、あきらめる。

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