- 2012年02月15日 09:00
Linsanityと宗教とNBA給料
ここ1週間ほどの大きな話題はJeremy Lin。
シリコンバレーはPalo Alto出身で、ハーバード大学卒、中国系NBA選手。ハーバード出身のNBA選手は60年ぶり、アジア系選手はNBA史上数名しかいない、というだけでも珍しい。
その上、大学進学時にはバスケ奨学金はもらえず、プロになるときはドラフトされず、やっと入ったチームもすぐにクビ、次のチームもクビ、なんと1年で2チームを首になり、3つ目もあと数日でクビになりそうだった、という見事な下積みキャリアであった。
ところが、先週になって突然大活躍しだし、連日NBAの記録に残る実績をあげ、Kobe Bryant属するLakersとの試合でも、Kobe Bryantより点を入れてチームを勝利に導く。NBA史上、ここまで無名な人がここまで急激に活躍することはかつてないっ、ありえないっ、ということで、ラストネームのLinとinsanityを掛けて、Linsanityという造語ができた。
insanityは狂気という意味ですが、insane=良い意味でスゴイ、とスラング的に使われることもある。「ちょースゲー」みたいな。
所属先のチームがあるニューヨークは大興奮、出身地のシリコンバレーも大興奮、全米のアジア系コミュニティも大興奮・・・・である。
テクノロジーメディアのAllThingsDも、「スポーツになんかカケラも興味ない読者用、3分でわかるJeremy Lin(とは言っていないが)」的な記事を出すほど。
一応、ハーバードのバスケチームでは、「大学の歴史上No.1の選手」とまで言われてたらしいですけど、ハーバードじゃねぇ・・・・・(すまん、ハーバード)。当時のコーチすら「まさかNBAで活躍するレベルだったとは」と唖然としているらしい。
というわけで、一躍ヒーローになったJeremy Lin。New York Timesの日曜版など、2面の殆どを彼に割くほどの入れ込みよう。しかし、何分にもこれまで誰にも注目されていなかったので、ニュースネタがないらしく、紙面を埋めるために、「ハーバード出身の中国系ライター」とかが駆り出されておりました。きっと「お前、似たバックグランドじゃん。なんか書け」とか言われたのではないかと妄想。
そして、そのニュースを読んで、ふむ、と思ったことの一つが、Jeremy Linが敬虔なクリスチャンであること。高校生の時も、友達が遊んでる金曜の夜、彼は子供たちに聖書を教えてたそうです。偉すぎ。
大学進学時にはスカウトから見放され、プロになっても数カ月ごとにクビになり続けるという辛いバスケ人生も、聖書の言葉を心でつぶやいてがんばった、と。
最後は、「誰かに自分を認めさせよう」と思うことをやめ、出来る限りの努力をしたら、そのあとは神のおぼしめすままにプレーすることにした・・・そうです。宗教ってこういう時強いですよね。残念ながら私は神を信じることはできないのだが、神様抜きでこういう心境にはなれるよう日々是精進。
あと、もうひとつ、ニュースを読んで、ふむ、と思ったのが、NBAの給料って高いんだなぁ、ということ。クビになり続けるレベルでも、年俸50~80万ドルくらいだったらしい。(4~6千万円)。スポーツ選手ってトップ選手以外は薄給なのかと思ってました。こんなにもらえるんだったら、数年トライして、だめだったらビジネススクールでもいけば、その後のキャリアはとりあえずよりどりみどりだし、あまり失うもの無いですねぇ。ハーバード卒のNBA選手が入れないビジネススクールはないと思われ。
・・・もちろん、これまで中々バスケで認めてもらえなかった本人は極めて辛かったと思うし、その中で黙々と努力してきたのは偉い。その辛さ・偉さを割り引くわけではありません。そもそも、NBA入れないですよね、普通。
私は自分が運動ダメなんで、運動神経ある人は無条件に尊敬しております。はい。



